バルセロナから(2018年5月15日) : 池越しのサグラダ・ファミリア
バルセロナから(2018年5月15日) : 池越しのサグラダ・ファミリア 5月も半ばになり、ガウディ広場の池も底が見えるような水かさになっていた。 その池越しに観るサグラダ・ファミリアは、皐月(さつき)晴れのもと、美しい輪郭を描いて輝いていた。 ここから観える「生誕のファサード」はイエス生誕のスト... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月15日) : 池越しのサグラダ・ファミリア
バルセロナから(2018年5月15日) : 池越しのサグラダ・ファミリア 5月も半ばになり、ガウディ広場の池も底が見えるような水かさになっていた。 その池越しに観るサグラダ・ファミリアは、皐月(さつき)晴れのもと、美しい輪郭を描いて輝いていた。 ここから観える「生誕のファサード」はイエス生誕のスト... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月14日) : スペインの枇杷(びわ)の実
バルセロナから(2018年5月14日) : スペインの枇杷(びわ)の実 幾つかの用事を終えて家路に就く。近くの八百屋の店先が色鮮やかな果物たちのシンフォニーを奏でていた。 その中で小粒のオレンジ色の実がいかにも素朴な魅力を振り撒いていた。 その果物の名前はニスペロ(Nispero)。日本の枇杷(ビ... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月13日) : ムンクの騙し鏡 散歩の途中で厶ンクの「叫び」のような絵が目に入ったので近づいてみた。そこには騙し鏡があって、鏡に映った人の姿がちょうどムンクの絵のように縦に歪んで見える。 私も縦に歪んだ自分をスマホで映してみたが、思ったほどムンクの世界にはならなかった。... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月12日) : 日本語と書道の集い
バルセロナから(2018年5月12日) : 日本語と書道の集い 今日の「日本語と書道の集い」( Reunión de idioma japonés y calugrafía)では日本語導入で始まり参加者の日本語名の筆写で終えた。 日本語導入では挨拶の言葉の語源について大いに関心を持ったようで、... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月11日) : マリリン・モンロー、ランブラス通りに現る!
バルセロナから(2018年5月11日) : マリリン・モンロー、ランブラス通りに現る! 日本語クラスの授業を終えてランブラス通りをそぞろ歩いていると、数人が足を止めてビルの上方を見上げていた。 私も思わずそちらの方に目を遣ると、ピンクの日傘に金髪、それに白いドレスの女性がポーズをとっている。 マリ... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月10日) : 近くの公園の花に見入る
バルセロナから(2018年5月10日) : 近くの公園の花に見入る 野暮な私には花の名前など分からないが、道端に咲く花に時折見入ることがある。 今日は近くの公園にふらりと出かけ、園内の銅像やらレリーフやらの展示物をじっくり見て、その周り植えられた草花の姿を愉しんだ。 平日の午後とあって、園内を散策... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月9日) : バルセロナ港に架かるマリーナ橋を渡る
バルセロナから(2018年5月9日) : バルセロナ港に架かるマリーナ橋を渡る 朝方に小雨が降り昼過ぎには晴れ上がる、という日が続く。 ちょうど雨が上がった昼下がり、カタルーニャ広場前からランブラス通りを下り、コロンブスの塔の台座の横を半回りすると、地中海の薫り漂うバルセロナ港に行き着く。 そのま... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月8日) : スペイン村を訪ねる
バルセロナから(2018年5月8日) : スペイン村を訪ねる 何年か振りに「スペイン村」を訪れた。 スペイン広場からモンジュイックの丘の裾の道をとぐろを巻くように上って行く。 ほどなく左手に巨大人形が2体立つ門が現れた。スペイン村の入口である。 この「村」はスペイン中の主な見どころを多少縮小サイ... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月6日) : モンジュイックの丘からバルセロナ市を展望す
バルセロナから(2018年5月6日) : モンジュイックの丘からバルセロナ市を展望す 今日はモンジュイックの丘への散歩。 前回のバルセロナ滞在十数年のうちコルテ・イングレス・マラソン12km走に計11回走ったが、そのトレーニング場所として、よくモンジュイックの丘への石段を駆けたものだった。 そして... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月5日) : イチローの生き様 イチローがメジャーリーグの現所属チームと生涯契約を結んだ。その記者会見をTVニュースで見て、心を深く揺り動かされた。 1つの道を究めようと探って来た男の生き様が、見ていて心地良い。 今季は選手として出場がなくても、来季のために今までと変わ... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月4日) : 廃屋のウォールアート
バルセロナから(2018年5月4日) : 廃屋のウォールアート 旧市街の路地を気ままに歩いていると、思いも掛けない風景に出逢うことがある。 いわゆるウォールアートと呼ばれる壁を利用したアートも楽しみのひとつである。 とりわけ、壁が剥き出しになった廃屋に描かれたファンタスティックなアートは通り過ぎ... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月3日) : もうひと仕事 人生の第三コーナーを周って、あとは好きな旅をして暮らそうと思っていたが、周りに持ち上げられて何やら、もうひと仕事、という声が私の中から聞こえて来た、ように感じた。 というわけで、自著の英語版をコツコツと準備している。 すると、私の内なる声は意... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月2日) : 日本人にもお馴染みの「海の幸」入りパエジャ
バルセロナから(2018年5月2日) : 日本人にもお馴染みの「海の幸」入りパエジャ 日本人のパエジャ(バエリャ)のイメージはエビや貝などの海産物入りだろう。本場バレンシアでは「山の幸」入りのものが本来のパエジャとされている、と言う。 まあ、日本からの訪問者には日本人の抱いているパエジャのイメージ... 続きをみる
バルセロナから(2018年5月1日) : モンジュイックの丘に聳え立つカタルーニャ美術館
バルセロナから(2018年5月1日) : モンジュイックの丘に聳え立つカタルーニャ美術館 スペイン広場から少し歩き石段を上ってモンジュイックの丘へ。石段を上り切ると鳳凰を思わせる見事な建築物が眼下のバルセロナ市内を睥睨している。 この建物はカタルーニャ美術館で、歴史的に希少価値のある見事なカタルー... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月30日) : バルセロナの「凱旋門」をくぐる
バルセロナから(2018年4月30日) : バルセロナの「凱旋門」をくぐる パリだけでなくバルセロナにも凱旋門がある。 バルセロナの長距離バスを利用する人にはお馴染みの北バスターミナル。その近くに聳える大きな立派な門は、 「アルコ・デ・トリウンフォ」(Arco de Triunfo 勝利のアーチ)... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月29日) : スペインでお茶漬けを頂く
バルセロナから(2018年4月29日) : スペインでお茶漬けを頂く 今日は知人が日本からのお土産「お茶漬け」と「わさび漬け」を持参して土産話も混じえてさっそく美味しく頂いた。 日本でも滅多に食しないので、新鮮な食感と胃に優しい日本伝統の流動食?の味を存分に愉しんだ。 まことに美味しゅうございまし... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月28日) : 「魚を掴む少年」像前で
バルセロナから(2018年4月28日) : 「魚を掴む少年」像前で バルセロナを斜めに通る幹線道路ディアゴナル通りに沿って歩いて行くと、幾つかの水飲み場に出逢う。 それら水飲み場のそれぞれにチャーミングな彫像が建っている。 そのうちの1つに「魚を掴む少年」像がある。表情豊かに表現されていて、一方の... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月27日) : バスク料理を堪能する
バルセロナから(2018年4月27日) : バスク料理を堪能する 今日は斜め向かいのご近所さんで昼食を摂った。バスク料理レストランである。 店主も従業員も無愛想で職人気質の店だが、いつも常連客で混んでいる。 スペイン式で一皿目はガスパッチョを濃厚にしたような料理であった。これを固めに焼いた自家製パ... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月26日) : スペイン陶器を愉しむ
バルセロナから(2018年4月26日) : スペイン陶器を愉しむ 旧市街のアヴィニョン通りを歩いて行くと色とりどりの陶器を店頭に並べて、人々の目を愉しませている店がある。 地元カタルーニャ、アンダルシア、ハエンなどのスペイン各地の特徴が発揮されて、ただ見ているだけでも心地よく、身近な日常用品の... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月25日) : スペインで将棋に興じる
バルセロナから(2018年4月25日) : スペインで将棋に興じる 随分と久し振りに将棋に興じた。 日本語の学生が将棋盤と駒を作って持って来た。今度将棋をやろう、と言った私の言葉を覚えていて、なんと手作りの将棋盤と駒を今日の会合に持ち込んで来た。 駒の字ももちろん丁寧に書いて、素晴らしい情熱で私に... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月24日) : スペインで食べる雑炊
バルセロナから(2018年4月24日) : スペインで食べる雑炊 午後、友人が訪ねてきて、日本から携えてきたインスタント雑炊?を作って食した。即席で出来上がる雑炊なのだが、懐かしい日本の味がして美味しく頂いた。 懐かしい、と言っても、「雑炊」っていつ食べただろうか、思い出そうとしても、どうも記憶に... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月23日) :「サン・ジョルディの日」薔薇と本と「愛」に溢れる街角を歩く
バルセロナから(2018年4月23日) :「サン・ジョルディの日」薔薇と本と「愛」に溢れる街角を歩く 4月23日はカタルーニャ地方伝統の「サン・ジョルデイ(Sant Jordi)の日」。 昔、カタルーニャ王国の姫がドラゴンの生け贄にされようとするまさにその時、騎士ジョルディが現れ姫を救うためドラゴ... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月22日) : カタルーニャ伝統の焼きネギ「カルソッツ」パーティ
バルセロナから(2018年4月22日) : カタルーニャ伝統の焼きネギ「カルソッツ」パーティ 今年もバルセロナ郊外に行きカルソッツ(Calçots)のフィエスタを友人や学生たちと楽しんだ。 カルソッツは一見長ネギに見えるが、じつは玉ネギなのである。主にカタルーニャ地方で玉ネギを特殊な栽培法で育... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月21日) : 書道と日本食のフィエスタ
バルセロナから(2018年4月21日) : 書道と日本食のフィエスタ 今日は書道のパフォーマンスと日本食のつまみを中心にしたフィエスタを楽しんだ。 まずは日本から買ってきた水書き書道の道具を使っての漢字の自由な練習。 易しい「大」の字から難しい「薔薇」の字までそれぞれ書いてみて、初心者の習字の練習... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月120日) : 春の夜の陽炎に水飲み場のタイル画も揺れた
バルセロナから(2018年4月120日) : 春の夜の陽炎に水飲み場のタイル画も揺れた 夜遅い集まりがあって、帰宅が夜更けもかなり遅くなった。いつも通る細い路地にいつもの水飲み場が見えてきた。 幽かな明かりに浮かび上がって、タイル画も昼間とは違って何か妖艶さが感じられる。 その横を自転車びとが通り... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月19日) : 祝日の薫りのするカタルーニャ伝統のパン「コカ」
バルセロナから(2018年4月19日) : 祝日の薫りのするカタルーニャ伝統のパン「コカ」 パン屋やケーキ屋の店先に並ぶ美味しそうなアレで、ああ、祝日が近いんだな、と知らされる。その名は「コカ」。 コカはカタルーニャ州やバレンシア州が本場のパン。食感はピザに似ているがチーズを使わない。 特に今の時... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月18日) : 言語交換会その2
バルセロナから(2018年4月18日) : 言語交換会その2 先週に引き続き、今日も言語交換会で楽しいひとときを過ごした。 今日は日本人の参加者が結構居て、しかもレベルの高い日本語学習者が多かったので、私も日本語をたっぷり話した。 最近の日本事情などは、図らずも日本語学習者たちから得る結果になった... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月17日) : ミロ美術館入口前の「人物」像と指先を合わせる
バルセロナから(2018年4月17日) : ミロ美術館入口前の「人物」像と指先を合わせる スペイン広場からモンジュイックの丘の正面石段を上り切りカタルーニャ美術館を左に見て小径を進んで行くと、左手にミロ美術館が見えてくる。 ピカソやダリと並ぶスペインを代表する現代芸術家、鬼才ミロの作品を展示してい... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月16日) : スペインのピザ スペインにはイタリアとはちょっと趣を異にするピザがある。 生地にチーズを入れないで様々な果物や木の実を載せて愉しむコカという主にカタルーニャ地方で受け継がれて来たパンである。 しかし、バルセロナにはもちろんイタリア風のピザも愛食されている... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月15日) : モンジュイックの丘でのカタルーニャ独立デモ
バルセロナから(2018年4月15日) : モンジュイックの丘でのカタルーニャ独立デモ 今日はモンジュイックの丘へ行って来た。スペイン広場から広がる石段を上って行くと、バルセロナ市内を一望できる絶景の高台に辿り着く。 スペイン広場に着いて気づいたのは、黄色い服を着て独立旗を掲げる人々で広場が埋まっ... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月14日) : パワハラを産む日本社会のシステムを憂う
バルセロナから(2018年4月14日) : パワハラを産む日本社会のシステムを憂う 最近の日本の報道番組を観ていると、これまでの日本社会のシステムが綻び始めたような印象を持つ。 大相撲界、レスリング界、そして政界に共通して噴出されたパワハラや忖度の問題を考えている。 日本社会には先進国の中では際立... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月13日) : カタルーニャ人自慢のパン料理パン・コン・トマテ
バルセロナから(2018年4月13日) : カタルーニャ人自慢のパン料理パン・コン・トマテ バルセロナのどこのバルやレストランでも誇らしげに出してくるパン料理がある。 カタルーニャ地方の代表的パン料理パン・コン・トマテpan con tomateである。 ニンニク、そしてトマトをパンに直接擦り付け... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月12日) : ピカソ美術館で心豊かな満足感に浸る
バルセロナから(2018年4月12日) : ピカソ美術館で心豊かな満足感に浸る 今日はピカソ美術館(Museu Picasso, Barcelona)に行って来た。 いつも長蛇の列に並ぶのだが、今日はネットで予約済みだったのでスムーズに中に入れた。 見ものは「ラス・メニーナス(Las Menina... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月11日) : 久しぶりの言語交換会
バルセロナから(2018年4月11日) : 久しぶりの言語交換会 今日は久しぶりに言語交換の集まりに顔を出した。 スペイン語、フランス語、カタルーニャ語、中国語、韓国語、英語そして日本語に興味を持つ人たちが自由に集まって言語交換した。 バベルの塔が神の怒りを買ってしまった結果がこの世界なのだから、... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月10日) : のどやかな世界遺産サン・パウ病院
バルセロナから(2018年4月10日) : のどやかな世界遺産サン・パウ病院 今日はサグラダ・ファミリア教会の対極にありガウディ通りの一方の着点である世界遺産「サン・パウ病院」へ行って来た。 その敷地内の図書館でスペイン語レッスンをするためである。 いつもながら心地の良いファンタジー溢れる世界が広... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月9日) : スペインの不思議な「金太郎」
バルセロナから(2018年4月9日) : スペインの不思議な「金太郎」 アヴィニョン通りを歩いていて、変わった「金太郎」を見つけた。日本の昔話の人気者、あの「足柄山の金太郎」である。 ブティックのショーウィンドウに描かれた金太郎は頭にはターバン?を巻き、空飛ぶ絨毯に乗っている。差し出した手には急須... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月8日) :グエル公園のキツツキ(Pájaro Carpintero, 大工の鳥)
バルセロナから(2018年4月8日) :グエル公園のキツツキ(Pájaro Carpintero, 大工の鳥) グエル公園のベンチでひと休みしていると、目の前の赤土に降り立った鳥が何かつついていた。 どうも啄木鳥(きつつき)のようだが、詳しいことは分からない。ちょうど土塊(つちくれ)の中の何かを見... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月7日) : 種類も豊富なパエリア薀蓄(うんちく)
バルセロナから(2018年4月7日) : 種類も豊富なパエリア薀蓄(うんちく) サフランの黄色も鮮やかなパエリア(Paella スペイン語発音はパエージャ)と言えば海の幸をふんだんに使ったパエリアだが、じつは本場バレンシアのパエリアは山の幸を中心とした具材を使う。かつて猟師が獲物と米をいっしょに煮... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月6日) : 情熱のほとばしり、フラメンコビデオをご堪能あれ
バルセロナから(2018年4月6日) : 情熱のほとばしり、フラメンコビデオをご堪能あれ バルセロナでの久方ぶりのフラメンコ鑑賞だったのもあって、5分を超えるビデオをアップしてみた。情熱のほとばしりをご堪能あれ ! ↓クリック https://m.facebook.com/story.... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月5日) :バルセロナ 旧市街でガリシア風タコ料理を堪能する
バルセロナから(2018年4月5日) :バルセロナ 旧市街でガリシア風タコ料理を堪能する ランブラス通りの東側、旧市街のアヴィニョン通りから少し中央郵便局方向の路地に入って行くと、バスク料理を提供するレストランがある。 今日はここでバスク料理を堪能しようと入ったのだが、私の口から出た注文は「ガリシ... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月4日) : チョコとチュロスの奇跡の出逢い
バルセロナから(2018年4月4日) : チョコとチュロスの奇跡の出逢い チョコラテ・コン・チュロス (Chocolate con Churros)は、ドロドロに溶かしたホットチョコレートにチュロスを浸して食べるスペイン人の大好きなものだ。 甘い物はどうもね、と言っていた時期もあった私だが、最近は... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月3日) : フラメンコの魔性踊る黄昏どき
バルセロナから(2018年4月3日) : フラメンコの魔性踊る黄昏どき しばらくぶりにフラメンコを見に行った。 ランブラス通りからゴシック地区へ繋ぐ小径のひとつを行くと、レイアル広場に出る。この広場を囲むレストランや店の中に混じってフラメンコのタブラオがある。 今回はこの小さなタブラオで歌い踊るフ... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月2日) : バスク名物ピンチョスを満喫する
バルセロナから(2018年4月2日) : バスク名物ピンチョスを満喫する 今日は旧市街にある洒落た商店街通りを散策し、ピンチョスを堪能した。 チョコレート通りの異名を持つ小粋なペトリチョル通りにあるピンチョスのバルに入った。 日本の寿司を愉しむ風景に似たバスク地方が本場のピンチョス三昧のバルである... 続きをみる
バルセロナから(2018年4月1 日) : セマナ・サンタ(イースター)の見知らぬ路地
バルセロナから(2018年4月1 日) : セマナ・サンタ(イースター)の見知らぬ路地 今日の散歩はちょっと寄り道をして、いつもの景色とは一味違う見知らぬ路地に入った。 折しも、セマナ・サンタ(スペインのイースター。聖週間)のバルセロナ。 この路地にも宗教的な雰囲気が漂っている。マリア像が住宅の軒... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月31 日) : この水を飲めば再びバルセロナの地を踏める
バルセロナから(2018年3月31 日) : この水を飲めば再びバルセロナの地を踏める この水を飲んだ者は再びバルセロナに戻って来られる、と言う。 カタルーニャ広場からランブラス通り(La Rambla)に入ってすぐ右側にある水飲み場「カナレタスの泉」(La Fuente de Canaletas... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月30日) : 「スペイン語はいかが」(23)「ヤ・ユ・ヨ」と「ジャ・ジュ・ジョ」の音は同じもの ?
バルセロナから(2018年3月30日) : 「スペイン語はいかが」(23)「ヤ・ユ・ヨ」と「ジャ・ジュ・ジョ」の音は同じもの ? ヤ行を観てみよう。 まず、ヤで始まる日本語。人に会ったときの軽い挨拶「やあ」に似た発音のスペイン語にyaがある。 これは「すでに」「すぐ」の「もう」の意味になる。ただ、... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月29日) : 「スペイン語はいかが」(22) mamá(ママ)とmama(乳房)、papá(パパ)とpapa(ジャガ芋)そしてPapa(ローマ教皇)
バルセロナから(2018年3月29日) : 「スペイン語はいかが」(22) mamá(ママ)とmama(乳房)、papá(パパ)とpapa(ジャガ芋)そしてPapa(ローマ教皇) (写真 : セビリアから約9Km北に位置するスペイン最古、紀元前206年に築かれた古代ローマ都市の遺跡イタリカ(Ita... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月28日) : 「スペイン語はいかが」(21)マリアはもっと美人だよ
バルセロナから(2018年3月28日) : 「スペイン語はいかが」(21)マリアはもっと美人だよ (写真: バルセロナではアーモンドの木が満開の花を咲かせている。桜の代わりにこれを見ながら一杯、といくか) 「マ」行の日本語でスペイン語に似ているものを探してみよう。 日本語「増(ま)す」の発音ではm... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月27日) : 「スペイン語はいかが」(20) 去年愛した人、明日愛する人
バルセロナから(2018年3月27日) : 「スペイン語はいかが」(20) 去年愛した人、明日愛する人 ハ行の「は」のあと、「ひ」を飛ばして「ふ」で始まる日本語の発音に似たスペイン語を観てみよう。 「風呂」の発音ではjuro(私は誓う)がある。jurar(誓う)の第一人称だ。「風呂で誓う」とイメー... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月26日) : 「スペイン語はいかが」(19)巻き舌で「腹(jarra)にジョッキ飲み」
バルセロナから(2018年3月26日) : 「スペイン語はいかが」(19)巻き舌で「腹(jarra)にジョッキ飲み」 (*写真: グラナダのアルハンブラ宮殿Alhambra「アラヤネスのパティオ」。晴天にはコマレス宮が水面に美しく映える。スペイン語ではhを発音せず「アランブラ」と言う。スペインがイ... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月25日) : 「スペイン語はいかが」(18)私の母=なんてこった?
バルセロナから(2018年3月25日) : 「スペイン語はいかが」(18)私の母=なんてこった? 「さ」で始まる日本語「猿」の発音のスペイン語にはsal(サる / 塩)がある。「猿が塩をなめる」イメージで覚えておこう。スペイン語の「サラダ」はensalada(エンサらダ)で形容詞salado/a「... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月24日) : 「スペイン語はいかが」(17)「いつもの熱々のミルク入りコーヒーを」
バルセロナから(2018年3月24日) : 「スペイン語はいかが」(17)「いつもの熱々のミルク入りコーヒーを」 「い」で始まる日本語に似たスペイン語はあまりないが、例えば 「色」の発音にはhilo(イろ/ 糸)がある。「色の糸」と覚えておこう。 「う」で始まるものとしては「嘘」の発音でuso(使... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月23日) : 「スペイン語はいかが」(16)「アイ、アイ、アイ、アイ! 歌って!泣かないで!」
バルセロナから(2018年3月23日) : 「スペイン語はいかが」(16)「アイ、アイ、アイ、アイ! 歌って!泣かないで!」 日本語の言葉で発音上、偶然スペイン語の言葉に似ているものをアイウエオ順に思い浮かぶものから挙げてみると、 例えばacá(アカ), aquí(アキ)はともに場所を指す「ここ」... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月22日) : 「スペイン語はいかが」(15)「バカ」に「アホ」をかけて食べる
バルセロナから(2018年3月22日) : 「スペイン語はいかが」(15)「バカ」に「アホ」をかけて食べる 日本語の発音に似たスペイン語は結構ある。スペイン語には母音で終わる表現が多いからだ。私はよくスペイン人やメキシコ人の友人たちに 「君たちはvaca(バカ / 牝牛)に ajo(アホ / にん... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月21日) : 「スペイン語はいかが」(14) amigo viejo(年老いた友人)か、viejo amigo(旧友)か
バルセロナから(2018年3月21日) : 「スペイン語はいかが」(14) amigo viejo(年老いた友人)か、viejo amigo(旧友)か <El salvador>(エる サるバドール):中米の国名エルサルバドルだが、もともとの意味は「救世主」だ。救世主とはイエス・キリストを指す。こ... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月20日) : 「スペイン語はいかが」(13)「お前の母さん出~べ~そ」はスペイン語ではキツイぞ
バルセロナから(2018年3月20日) : 「スペイン語はいかが」(13)「お前の母さん出~べ~そ」はスペイン語ではキツイぞ 卑語の中には相手を侮辱する言葉があるけど、この侮蔑語がスペイン語にはホント多いんだ。これも中南米よりスペインのほうが圧倒的に耳にする。 スペイン語のこうした汚い言葉を、日本... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月19日) : 「スペイン語はいかが」(12)「なんてこった!」「うんざりだ ! 」はスペイン語では卑語
バルセロナから(2018年3月19日) : 「スペイン語はいかが」(12)「なんてこった!」「うんざりだ ! 」はスペイン語では卑語 さて、動詞の活用に触れたあとは、第一章(1)で挙げておいた中南米の地名を見てみよう。 <Costa Rica>(コスタ リカ):中米にある国名だけど、もともとの意味... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月18日<その2>) : チーノ地区の「花売り娘」の像
バルセロナから(2018年3月18日<その2>) : チーノ地区の「花売り娘」の像 ランブラス通りの西側の地区は中国人が多く住んでいたことから「チーノ地区」と呼ばれている。現在は実際に歩いてみると、寧ろパキスタン系の人々が目立つ。 ランブラス通りを挟んで東側の中世ヨーロッパの面影を残したゴシック地... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月18日) : 「スペイン語はいかが」(11)人生の極意「アマール(愛して)、コメール(食べて)、ビビール(生きる)!」
バルセロナから(2018年3月18日) : 「スペイン語はいかが」(11)人生の極意「アマール(愛して)、コメール(食べて)、ビビール(生きる)!」 動詞の活用は歌を歌うように覚えればいい。 まず、動詞を不定詞の末尾で分けると三種類ある。それぞれ「AR(アール)動詞」「ER(エール)動詞」「IR(... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月17日<その2>) : ランブラス通りのドラゴン
バルセロナから(2018年3月17日<その2>) : ランブラス通りのドラゴン カタルーニャ広場方面からランブラス通りに入り、少し歩くと左手に日本趣味のデザインや浮世絵風の色彩画で飾られた銀行が目を惹く。ゴシック地区へ抜ける小じんまりとしたボケリア広場に在る銀行の建物は異国趣味に惹かれてカメラを向... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月17日) : 「スペイン語はいかが」(10) エ、アス、ア、エモス、アベイス、アン…食前食後就寝前に唱えよう!
バルセロナから(2018年3月17日) : 「スペイン語はいかが」(10) エ、アス、ア、エモス、アベイス、アン…食前食後就寝前に唱えよう! せっかく過去分詞の作り方を覚えたのだから、過去分詞を使った過去形をマスターしてしまおう。これはスペイン語文法では完了過去と言うんだ。 英語文法で言う現在完了... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月16日<その2>) : 「子供」と「子ども」、どちらで書くか
バルセロナから(2018年3月16日<その2>) : 「子供」と「子ども」、どちらで書くか バルセロナのスイーツ店やチョコレート店がどうもキャンペーンに力を入れているような気がする。何となく対象が子供だということが分かるのは、チョコで作った恐竜や動物が甘い物屋の店先で目立つからである。 4月15日... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月16日) : 「スペイン語はいかが」(9)「シエラ(ノコギリ)ネバダ(冠雪した)」山脈でスキーと洒落込もう
バルセロナから(2018年3月16日) : 「スペイン語はいかが」(9)「シエラ(ノコギリ)ネバダ(冠雪した)」山脈でスキーと洒落込もう <Colorado>(コろラード):アメリカ合衆国の州名コロラドだが、動詞colorar(コろラール)「 着色する, 赤くする」の過去分詞形で形容詞「着色した... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月15日<その2>) : バルセロナの桜「アーモンドの花」咲く並木
バルセロナから(2018年3月15日<その2>) : バルセロナの桜「アーモンドの花」咲く並木 春の訪れが感じられる頃になると、日本では天気予報の際に"桜前線"なるものを発表する。このことをスペイン人に話すと彼らは日本人の桜への想いの強さに驚き感心するようだ。 日本人の感性の特徴がこの「桜」への想... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月15日) : 「スペイン語はいかが」(8) クシャミをすれば「サルー!」(健康を!)と返ってくる
バルセロナから(2018年3月15日) : 「スペイン語はいかが」(8) クシャミをすれば「サルー!」(健康を!)と返ってくる <Sacramento>(サクラメント):アメリカ合衆国カリフォルニア州の地名だが、もともとはキリスト教の用語だ。キリスト教のカトリックの教義には七つの秘跡があって、その... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月14日<その2>) : 今日【に】学校へ行った?
バルセロナから(2018年3月14日<その2>) : 今日【に】学校へ行った? 言葉というのは時代とともに変わっていくものである、と言われる。確かにそうである。だが、これには裏がある。 自分の母語、つまり日本語に対してあまり自信の無い人が開き直ったときに利用する言い訳でもあるからである。 先日TV... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月14日) : 「スペイン語はいかが」(7)「セニョーラ」(奥さん)、いや「セニョリータ」(お嬢さん)
バルセロナから(2018年3月14日) : 「スペイン語はいかが」(7)「セニョーラ」(奥さん)、いや「セニョリータ」(お嬢さん) <San Diego>(サン ディエゴ) < San Francisco>(サン フランしスコ) 両方とも米国の地名だが、もともとは聖人の名前だ。Sanは「聖なる」の... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月13日<その2>) : 2つの世界遺産。「サン・パウ病院」から「サグラダ・ファミリア」を覗く
バルセロナから(2018年3月13日<その2>) : 2つの世界遺産。「サン・パウ病院」から「サグラダ・ファミリア」を覗く 今日は世界遺産サン・パウ病院の敷地内にある図書館へ。いつものことだが、この敷地内の建築群の見事さに思わず何枚もシャッタ ーを押してしまう。 この写真は、敷地内に入り振り返って... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月13日) : 「スペイン語はいかが」(6)親を「トゥ」(きみ?)と呼ぶ
バルセロナから(2018年3月13日) : 「スペイン語はいかが」(6)親を「トゥ」(きみ?)と呼ぶ 前章でスペイン語の第一人称について話したね。 この際だからスペイン語の人称をざっと見ておこう。スペイン語には二人称に敬称と親称がある。まず、相手が一人の場合、 敬称usted(ウステ。語末のdは発... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月12日<その2>) : カタルーニャ旗はどんな風に吹かれるのか
バルセロナから(2018年3月12日<その2>) : カタルーニャ旗はどんな風に吹かれるのか 私の散歩道の途中に区役所がある。アラブ風の異国情緒が印象的な古い建物を利用した区役所で、この国の複合的で鷹揚な文化観が伺える。 屋上に目を遣ると、4つの旗が風にはためいている。EU旗、スペイン国旗、カタル... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月12日) : 「スペイン語はいかが」(5) 「パエリア」って「パエジャ」のこと?
バルセロナから(2018年3月12日) : 「スペイン語はいかが」(5) 「パエリア」って「パエジャ」のこと? レッスン(4)で、Los Reyes MagosのReyesのye(ジェ)の発音を紹介したが、 自分のことを言う第一人称 yo(私。僕)の発音もジョでOKだ。ヨと発音する人もいるが、ジョ... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月11日<その2>) :ガラスのパン?
バルセロナから(2018年3月11日<その2>) :ガラスのパン? カタルーニャ伝統のパンに「コカ」がある。分かりやすく言うと"チーズを使わないピザ"というところこの「コカ」はバリエーションが豊富で、パン屋の店先を覗くといろいろな種類のコカが並んでいる。 そのうちの一つ「コカ・デ・ビドリオ」(Co... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月11日) : 「スペイン語はいかが」(4) 「¡ ケ ・グアパ !」 なんて美人なんだ!
バルセロナから(2018年3月11日) : 「スペイン語はいかが」(4) 「¡ ケ ・グアパ !」 なんて美人なんだ! アメリカ合衆国の地名にはスペイン語起源やスペイン語そのままが使われていることが多い。 たとえば、 <Los Ángeles>(ろス アンヘれス。ge は「ヘ」と発音する): アメ... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月10日<その2>) : ガウディの優雅な便器
バルセロナから(2018年3月10日<その2>) : ガウディの優雅な便器 ランブラス通りからチーノ地区方面へ少し入ったところに「グエル邸」がある。カタルーニャの天才建築家アントニ・ガウディの初期の傑作と言われる。 ガウディの友人でもありパトロンでもある実業家グエル氏から依頼された「グエル亭」には... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月10日) : 「スペイン語はいかが」(3)アディオス ! 粋な別れをしようぜ
バルセロナから(2018年3月10日) : 「スペイン語はいかが」(3)アディオス ! 粋な別れをしようぜ <adiós>: (アディオス。óのようにアクセント記号が付いているのは、スペイン語のアクセント規則の例外だから。 アクセント規則は①母音、n、sで終わる単語は最後から2番目の音節に、②n、... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月9日<その2>) : ボケリア広場の水飲み場
バルセロナから(2018年3月9日<その2>) : ボケリア広場の水飲み場 ランブラス通りのボケリア広場に鎧兜(よろいかぶと)のような像のレリーフがある。その下には蛇口があり、バルセロナの魅力的な水飲み場の一つである。 "鎧兜"の像をよく見ると、顔の下にはバルセロナの盾が彫られている。この像はヘラ... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月9日) : 「スペイン語はいかが」(2)「オラ、こんにちは」
バルセロナから(2018年3月9日) : 「スペイン語はいかが」(2)「オラ、こんにちは」 前回(1)の小手調べで挙げた例を取っ掛かりにして、もう少しスペイン語への道を馴らしておこう。 <hola>:発音は「オら」。hは発音しない。Lの発音は英語と同じ。Rの発音「カタカナ表記」と区別して、これ以降... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月8日<その2>) : ディアゴナル通りの少年像
バルセロナから(2018年3月8日<その2>) : ディアゴナル通りの少年像 ディアゴナル通りはバルセロナ北部を斜めに走る代表的な幹線道路である。ディアゴナルはスペイン語で「斜め」を意味する。したがって、この通りを真っ直ぐ行くといつの間にかバルセロナを斜めに移動して自分の位置が極めて怪しくなる。 ... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月8日) : 「スペイン語はいかが」(1)これ、スペイン語だった!
バルセロナから(2018年3月8日) : 「スペイン語はいかが」(1)これ、スペイン語だった! スペインとメキシコを四半世紀以上歩き、暮らしてきた経験から、とっておきのスペイン語学習法を公開したい。 今や英語を凌駕しつつある国際語であるスペイン語を、日本人だからこそ有利に習得できるのを活かさない手... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月7日<その2>) : 白い貴婦人「カサ・ミラ」
バルセロナから(2018年3月7日<その2>) : 白い貴婦人「カサ・ミラ」 パセオ・デ・グラシアは「優雅な散歩道」という意味だが、まさに歩きながらそんな気持ちにさせる通りである。華やかなブランド店が建ち並ぶ中で、カサ・ミラはカサ・バトリョと共にガウディがこの通りにファンタジックな風景を添えた建築... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月7日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(40)真相
バルセロナから(2018年3月7日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(40)真相 「なるほど。だけど、ガウディがなぜそのことを後世に残す必要があったんだろう?」私が思わず呟くように言った。 「ガウディは死ぬ間際まで教会内の一部の司教たちの品行の腐敗に心を痛めていた。そして、あの石工の死の真相が曖... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月6日<その2>) : グエル公園から地中海を望む
バルセロナから(2018年3月6日<その2>) : グエル公園から地中海を望む グエル公園の中央広場はギリシャ建築のような柱群の上に広がっている。広場の縁に備えられている洒落たタイル画のベンチに腰掛けてバルセロナ市内を望む。 街の奥にはサグラダ・ファミリアが見える。ガウディの建築構想はバルセロナ全... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月6日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(39)醜聞(スキャンダル)
バルセロナから(2018年3月6日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(39)醜聞(スキャンダル) 「あの“嬰児殺し”の像には、メッセージが込められている。つまり、サグラダ・ファミリア建設の初期に起きた忌まわしい事件の真相を暗示している」佐分利の眉間に皺がより、その細い目は一層細くなった。 「五十... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月5日<その2>) : 小さい春見つけた…アーモンドの花を身に纏うサグラダ
バルセロナから(2018年3月5日<その2>) : 小さい春見つけた…アーモンドの花を身に纏うサグラダ バルセロナでは春の兆しをアーモンドの花で知る。冬はまだ立ち去らないが、すぐ後ろに春がその出番を待って控えている。 日本と同じように三寒四温の3月初旬、梅よりも早く小振りの淡いピンクの花を咲かせる... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月5日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(38)嬰児殺し
バルセロナから(2018年3月5日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(38)嬰児殺し 「あの“茶封筒”の中身は何だったんだ? お前は“機密書類”としか言っていなかったが…」 ラミロがサグラダ・ファミリアの塔から転落死した悪夢のような夜から一週間経ったある朝、佐分利の探偵事務所が開いたばかりの10... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月4日<その2>) :「思ったトウリ/トオリ」?(2)持続可能な日本語のために
バルセロナから(2018年3月4日<その2>) :「思ったトウリ/トオリ」?(2)持続可能な日本語のために 前稿で例を挙げた「思ったトウリ/トオリ」等以外でも、 例えば,「王手」「大手」は,現代では一般に共に「オーテ」と発音されるが,現代仮名遣いでは,「王手」は「お【う】て」,「大手」は「お【お】... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月4日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(37)燃える「ガウディの遺言」
バルセロナから(2018年3月4日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(37)燃える「ガウディの遺言」 樹液を求める昆虫のように尖塔の外壁にへばり付いた、その“影”の頭上には鐘楼の先端部分、ピナクル(小尖塔)が迫っている。採光のための穴が筒状に空いている。その穴に彼の投げた鈎梯子の一つが食い込んで... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月3日<その2>) : 「思ったトウリ/トオリ」?
バルセロナから(2018年3月3日<その2>) : 「思ったトウリ/トオリ」? TV歌番組では歌詞をテロップで流すが、先日「ん?」と思った。「思った【とうり】に…」というテロップに気づいたからである。もちろんここは「思った【通り】に」だから平仮名表記では【とおり】である。調べてみると、この歌の場合... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月3日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(36)漆黒の奈落の底
バルセロナから(2018年3月3日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(36)漆黒の奈落の底 サグラダ・ファミリアの鐘楼の塔の穴は、じつは鐘の音を教会の通りに向けるための下向きの庇(ひさし)が付いている。 この穴は、鐘楼で響く鐘の音を通りの人々に届けるための穴なのだ。その穴の一つから、今は雲から顔... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月2日<その2>) : 神のパン
バルセロナから(2018年3月2日<その2>) : 神のパン バルセロナのパンはじつに種類が豊富だ。地元の伝統的なパンばかりでなく、そのラインナップが国際的でもある。 写真左側の黄金色に仕上がっているのがポルトガルの代表的なパンで「パン・デ・デウス」つまり「神のパン」である。 2年前の逆打ち巡礼で... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月2日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(35)黒紫色のヒルが耳穴に
バルセロナから(2018年3月2日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(35)黒紫色のヒルが耳穴に 「よく俺が分かったな」甲高い声でラミロが佐分利に言い放った。 「調べたよ。お前がペドロの双子の兄だということもね」佐分利は微動だにせずに言った。 彼の腕時計仕込みの懐中電灯の光の束はラミロの顎あたり... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月1日<その2>) :コロンブスはスペイン人?
バルセロナから(2018年3月1日<その2>) :コロンブスはスペイン人? ランブラス通りをカタルーニャ広場側から入ってバルセロナ港前まで歩いて行くと、この通りの終点に相応しい塔が聳えている。 その尖塔の上にコロンブスの像が建っている。 1888年、バルセロナ世界万国博覧会の年に完成した「コロンブ... 続きをみる
バルセロナから(2018年3月1日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(34)月は隠れ生暖かい風が
バルセロナから(2018年3月1日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(34)月は隠れ生暖かい風が (写真:サグラダ・ファミリア尖塔内部の螺旋階段。飲み込まれた龍の喉を駆け上がる気分になる) 我々は「生誕のファサード」の四本の尖塔のうち、中央の二塔を繋ぐ渡り橋のあるところまで階段を降りて行った。佐... 続きをみる
バルセロナから(2018年2月28日<その2>) : 「お返事⁄ご返事」?「お電話/ご電話」??
バルセロナから(2018年2月28日<その2>) : 「お返事⁄ご返事」?「お電話/ご電話」?? 今日の日本語クラスで「お…」「ご…」の使い分けについて説明しているうちに妙なことに気づいた。 基本的には「和語」と認識される語には「お」を、「漢語」と認識されるには「ご」を頭につけるのだが、それでは「... 続きをみる
バルセロナから(2018年2月28日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(33)消えた茶封筒
バルセロナから(2018年2月28日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(33)消えた茶封筒 月の光が妙に冴える夜サグラダ・ファミリアの内部に忍び込んだ我々は、その部屋を出て螺旋階段をさらに上に進んだ。マリアのかざす懐中電灯の灯りを頼りに我々三人は黙々と階段を上って行った。暗闇の中で足音だけが響き... 続きをみる
バルセロナから(2018年2月27日<その2>) : バルセロナに雪が降る
バルセロナから(2018年2月27日<その2>) : バルセロナに雪が降る 今日は晩冬の地中海を見にバルセロネータ海岸まで行ってみた。途中、視界に何やら白い物がヒラヒラと舞い降りてくるのを感じた。何だろう、そう言えば先日アーモンドの木に白く小さな花がついていたから、それが風に飛ばされたのかな?とど... 続きをみる
バルセロナから(2018年2月27日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(32)狼男より恐ろしい奴
バルセロナから(2018年2月27日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(32)狼男より恐ろしい奴 その日の夜11時過ぎ、警備員の最終見回りが終わった頃、サグラダ・ファミリアの「生誕の門」を見上げている二人の男がいた。濃紺の夜空に突き刺さるように聳(そび)える8本の尖塔……“怪物”の触角、その横に... 続きをみる
バルセロナから(2018年2月26日<その2>) : ランブラス通り、世界はこうあってほしい
バルセロナから(2018年2月26日<その2>) : ランブラス通り、世界はこうあってほしい いつもより足を延ばしてランブラス通りまで散歩する。私にとって最も勝手知った通りである。不思議に思うのは20年この通りを行き来して、治安の悪さを感じたことが無いことである。数年前にはこの歩行者専用道路に車が... 続きをみる
バルセロナから(2018年2月26日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(31)絶対に追い詰めてやる
バルセロナから(2018年2月26日) : 「サグラダ・ファミリア異聞」(31)絶対に追い詰めてやる 翌朝、十時には私は佐分利の探偵事務所にいた。佐分利の肩の傷は昨日のうちに病院で治療したが、幸い大事に至らなかった。今朝は、例によってこの男は何事もなかったように、涼しい顔をして古びた黒いデスクの... 続きをみる
バルセロナから(2018年2月25日<その2>) : 「セクシーなキリン」に出逢う
バルセロナから(2018年2月25日<その2>) : 「セクシーなキリン」に出逢う ディアゴナル通りからカタルーニャ通りへ入ったところに妙な彫像がポーズをとっている。"La girafa coqueta" 像である。カタルーニャ出身の彫刻家「 Jose Granie」による彫刻(1972年)で、ゴ... 続きをみる