日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年4月3日) : フラメンコの魔性踊る黄昏どき

バルセロナから(2018年4月3日) : フラメンコの魔性踊る黄昏どき


しばらくぶりにフラメンコを見に行った。


ランブラス通りからゴシック地区へ繋ぐ小径のひとつを行くと、レイアル広場に出る。この広場を囲むレストランや店の中に混じってフラメンコのタブラオがある。


今回はこの小さなタブラオで歌い踊るフラメンコの「ドゥエンデ」(Duende)つまり「魔性」とも言うべき得も言われぬ魅力を存分に味わった。


フラメンコは日本人にも人気が高いが、じつはその真髄は舞踊と共に歌にこそ在ると言う。特に「カンテ・ホンド」(Cante jondo)と呼ばれるこの歌声は聴いている者の胸を揺さぶるような、歌い手の魂の奥底から響く深いものである。


この日、黄昏どきのレイアル広場の一角の狭いタブラオ(舞台)の上で飛び跳ねた「ドゥエンデ」。その魔力に憑かれた歌い手や踊り手たちへの惜しみない拍手や歓声が観客席の間に鳴り響いて止まなかった。

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