日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年3月15日<その2>) : バルセロナの桜「アーモンドの花」咲く並木

バルセロナから(2018年3月15日<その2>) : バルセロナの桜「アーモンドの花」咲く並木


春の訪れが感じられる頃になると、日本では天気予報の際に"桜前線"なるものを発表する。このことをスペイン人に話すと彼らは日本人の桜への想いの強さに驚き感心するようだ。


日本人の感性の特徴がこの「桜」への想いに象徴されているからである。美しいままで潔くパッと散る桜の姿に現身(うつせみ)の自分の人生を一瞬でも重ね合わせられたら、と願うのだろうか。


日本人の美意識の中に、自然界に見られる"清冽な抒情性"を愛おしむ感性が見られる。

あの桜のように、短いながらも美しい人生を送りたい、と願う心がある。ところが現実を観ると、自分の中の清冽さは痛々しいほど姿を変えざるを得ないことを知る。


加えて、日本人の寿命の長さは世界でも1、2位を争う皮肉に愕然とする。これからは "人生百歳"の時代だという。


こうした"想いと現実"の落差にいたたまれない者は、魂を漂流させるように旅に出るが、旅から戻れば、また元の木阿弥となる。幸い、どうやら私は生涯、旅を続ける術(すべ)を身に付けたらしい。己の幸運に感謝するしかない。


こんなことを思いながら、いつもの散歩道を歩いていると、アーモンドの並木が一斉にピンクの小振りの花を咲かせていた。バルセロナではこの花が桜である。

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