バルセロナから(2018年4月120日) : 春の夜の陽炎に水飲み場のタイル画も揺れた
バルセロナから(2018年4月120日) : 春の夜の陽炎に水飲み場のタイル画も揺れた
夜遅い集まりがあって、帰宅が夜更けもかなり遅くなった。いつも通る細い路地にいつもの水飲み場が見えてきた。
幽かな明かりに浮かび上がって、タイル画も昼間とは違って何か妖艶さが感じられる。
その横を自転車びとが通り過ぎ、黒い影をひと刷毛塗って行った。
夜の帳(とばり)を下ろしても初夏を思わせる生温かな空気の淀みに、一瞬、水飲み場のタイル画も陽炎のように揺れた。