バルセロナから(2018年3月1日<その2>) :コロンブスはスペイン人?
バルセロナから(2018年3月1日<その2>) :コロンブスはスペイン人?
ランブラス通りをカタルーニャ広場側から入ってバルセロナ港前まで歩いて行くと、この通りの終点に相応しい塔が聳えている。
その尖塔の上にコロンブスの像が建っている。
1888年、バルセロナ世界万国博覧会の年に完成した「コロンブスの塔」の頂きでコロンブス像が右手を伸ばして指差す方向には彼の目指したインドがあるはずだった。
彼の大航海のスポンサーになったのが当時のスペインのイサベル女王で、1492年の新大陸発見のあとコロンブスが女王に謁見するためバルセロナにやって来た。
スペインの人々、とりわけバルセロナっ子はこの歴史的人物を「コロン」と呼んで親近感を抱いている。コロンブスは当時のジェノヴァ出身だが、イタリアの国がまだ無かった時代ということもあってスペインとの深い関わりから英雄「コロン」は他国人の気がしないようだ。