バルセロナから(2017年12月30日) : なぜ一年の過ぎ去る時間が年々速く感じるのか?
バルセロナから(2017年12月30日) : なぜ一年の過ぎ去る時間が年々速く感じるのか? 2017年もあと1日と数時間を残すのみ。速いなあ… なんで1年がこんなに速く感じるかというと、子供や若年層は残された人生の時間があとどのぐらいあるかなど考えもしない。あたかも永遠の未来があるかのように毎日を... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月30日) : なぜ一年の過ぎ去る時間が年々速く感じるのか?
バルセロナから(2017年12月30日) : なぜ一年の過ぎ去る時間が年々速く感じるのか? 2017年もあと1日と数時間を残すのみ。速いなあ… なんで1年がこんなに速く感じるかというと、子供や若年層は残された人生の時間があとどのぐらいあるかなど考えもしない。あたかも永遠の未来があるかのように毎日を... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月29日) : スペイン、カタルーニャ陶器の世界に遊ぶ
バルセロナから(2017年12月29日) : スペイン、カタルーニャ陶器の世界に遊ぶ 今年最後の日本語授業を終え、すっかり陽の落ちたバルセロナの年末をそぞろ歩く。 旧市街、サンタ・マリア・デル・ピ教会とチョコレート通り入り口の間にあるピ広場のカタルーニャ特産物のフェリアを覗く。 中でも、色鮮やかな... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月28日) : 1989年ポーランド「アウシュヴィッツ強制収容所の記憶」
バルセロナから(2017年12月28日) : 1989年ポーランド「アウシュヴィッツ強制収容所の記憶」 ベルリンの壁がまだ厳然としてヨーロッパを東西に分けていた1989年7月の暑い日に、私はポーランド、ワルシャワからクラクフに着いた。 クラクフ中央駅に着いた時には、夜の9時を廻っていた。取り敢... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月27日) : 1989年トルコ、イスタンブール「ガラタ橋に陽が落ちる」
バルセロナから(2017年12月27日) : 1989年トルコ、イスタンブール「ガラタ橋に陽が落ちる」 そのとき、私はイスタンブールのガラタ橋を渡っていた。ボスポラス海峡の小さな入り江、ゴールデンホーンに架かっている弓なりの橋。新市街と旧市街を、人々はこの橋で行き来する。 私はガラタ地区の市場の... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月26日 追加) : 世界遺産「サン・パウ病院」の音楽と光のショー
バルセロナから(2017年12月26日 追加) : 世界遺産「サン・パウ病院」の音楽と光のショー スペインの本当のクリスマスは1月6日なのだが、12月25日前後にもさまざまなイベントが行われる。世界遺産「サン・パウ病院」でも音楽と光のショーがあり、私も愉しんだ。
バルセロナから(2017年12月26日) : 世界の歴史的変動の蠢動を知らずに敢行した「東西ヨーロッパの旅」<写真 : ゴンドラから見たヴェネツィア運河>
バルセロナから(2017年12月26日) : 世界の歴史的変動の蠢動を知らずに敢行した「東西ヨーロッパの旅」<写真 : ゴンドラから見たヴェネツィア運河> スイスから始めるつもりだった「東西ヨーロッパの旅」は思いがけずも最初にイタリアに入った。心躍る気持ちのまま、フィレンツェ、ヴェネツィアなどの北... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月25日) : 「東西ヨーロッパの旅」は「ああ、勘違い」からの旅立ち <写真:クレオパトラも通った?トルコのエフェソス遺跡>
バルセロナから(2017年12月25日) : 「東西ヨーロッパの旅」は「ああ、勘違い」からの旅立ち <写真:クレオパトラも通った?トルコのエフェソス遺跡> 1988年の末にスペインからメキシコに居を移した目的の一つは「南米ひとり旅」であった。メキシコ国立自治大学でのスペイン語コースと翻訳コースえを... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月24日) : クリスマスマーケットのフォトセレクション
バルセロナから(2017年12月24日) : クリスマスマーケットのフォトセレクション 散歩がてらにカテドラル広場とサグラダ・ファミリアのクリスマスマーケットを覗いてみた。 どの店舗もスペインやカタルーニャ伝統のクリスマス飾りが所狭しと並べられていて、見ているだけでも心楽しくなる。
バルセロナから(2017年12月23日) : ちょっと早めに、メリークリスマス、Feliz Navidad(スペイン語)、そしてBon Nadal(カタルーニャ語)
バルセロナから(2017年12月23日) : ちょっと早めに、メリークリスマス、Feliz Navidad(スペイン語)、そしてBon Nadal(カタルーニャ語) 皆さん、楽しいクリスマスを! 近所の花屋の店先もいっそう華やかに。
バルセロナから(2017年12月22日) : 日本を襲う寒波の原因「ラニーニャ」現象は「女の子」現象? <写真:クリスマスの艶やかな衣装をまとった夜のカサ・バトリョ>
バルセロナから(2017年12月22日) : 日本を襲う寒波の原因「ラニーニャ」現象は「女の子」現象? <写真:クリスマスの艶やかな衣装をまとった夜のカサ・バトリョ> 今年も残り僅かになった。気象庁の発表によると、この年末年始は日本には寒波が押し寄せ大雪になる可能性がある、とのこと。 その根拠とし... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月21日) : 「東西ヨーロッパ」「北米」「南米」への一人旅へ出た、あの歴史的な世界動乱期前夜のこと
バルセロナから(2017年12月21日) : 「東西ヨーロッパ」「北米」「南米」への一人旅へ出た、あの歴史的な世界動乱期前夜のこと 日本がバブル絶頂期を迎えようとしていた時期、私は日本を出た。 母は、昭和天皇の崩御を報じた新聞記事を、ヨーロッパの旅先まで送ってくれた。日本では元号が昭和から平成に... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月20日) : ニューヨークのクリスマスの光と影
バルセロナから(2017年12月20日) : ニューヨークのクリスマスの光と影 1988年の12月、スペイン、マドリードでの生活に一応の区切りをつけて、私はメキシコに向かった。メキシコ自治大学で研究生活に入り同時に中南米ひとり旅の準備をするためである。途中、ニューヨークに立ち寄り、しばしの息抜きを... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月19日) : 1989年のメキシコでドン・キホーテに出逢う
バルセロナから(2017年12月19日) : 1989年のメキシコでドン・キホーテに出逢う メキシコは独特である。その顔かたちの古代性、その食べ物の強烈性、その貧富の差の激しさ。メキシコはどこにも似ていない。マドリードで覚えてきたスペイン語はメキシコではたびたび直される。 メキシコ自治大学から紹介... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月18日) : なぜマスメディアは「首相」を「そうり」と読むのか?<写真 : 冬の「逆さサグラダ・ファミリア」>
バルセロナから(2017年12月18日) : なぜマスメディアは「首相」を「そうり」と読むのか?<写真 : 冬の「逆さサグラダ・ファミリア」> 日本のマスメディアは「首相」という表記を「そうり」と読む。なぜそんなことをするのか? 日本の情報番組を見ていると、MCが拡大された新聞の記事を読み上げる際... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月17日) : メキシコのスペイン語動詞は活用が1つ少なかった!
バルセロナから(2017年12月17日) : メキシコのスペイン語動詞は活用が1つ少なかった! マドリードからメキシコシティに来たのはメキシコ国立自治大学の中央図書館に希少本を探すためだったが、自分が日本を出た目的の1つが中南米を一人旅することだったのを思い出した。もうその準備のためにメキシコに住... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月16日) : 今年早めのクリスマス会を愉しむ
バルセロナから(2017年12月16日) : 今年早めのクリスマス会を愉しむ ちょっと早めだが今年もクリスマス食事会を愉しんだ。スペイン、ロシア、アメリカ、フィリピン、ポーランド、フランス、そして日本からは私、とじつに多国籍の仲間が集まってワイワイガヤガヤ。旧市街の人気レストランに4時間ほど食べ... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月15日) : メキシコ国立自治大学の壁画は圧倒的迫力で私を迎えてくれた
バルセロナから(2017年12月15日) : メキシコ国立自治大学の壁画は圧倒的迫力で私を迎えてくれた 1988年の暮れ、スペインで探し求めていたスペイン語訳本をメキシコ国立自治大学(UNAM)の中央図書館で見つけた時の「おお !」は忘れられない。 初めてやって来たメキシコはこの「おお !」で溢れ... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月14日) : 最初のメキシコはクリスマスムード満点だった
バルセロナから(2017年12月14日) : 最初のメキシコはクリスマスムード満点だった 9ヶ月のマドリードでのスペイン語修行と周辺への小旅行を終えた私はその年1988年の12月にメキシコシティへ飛んだ。 探していた安部公房のスペイン語訳本がメキシコ国立自治大学にある、と分かり、ええい、行ってみる... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月13日) : クエンカの崖っぷちにしがみ付く「宙づりの家」を見上ぐ
バルセロナから(2017年12月13日) : クエンカの崖っぷちにしがみ付く「宙づりの家」を見上ぐ 最初にスペイン生活を始めたマドリードで語学修行していた際に、クエンカを訪れた。マドリードから東に約160 kmの位置に「宙づりの家」で知られる街クエンカがある。 崖っぷちにしがみ付くように建ち並ぶ家... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月12日) : 日本語はどのように変化していくのか、を考える(その6)相撲協会への「~でも」<写真: スペイン伝統のお菓子トゥロン>
バルセロナから(2017年12月12日) : 日本語はどのように変化していくのか、を考える(その6)相撲協会への「~でも」<写真: スペイン伝統のお菓子トゥロン> 日本相撲協会の危機管理部長が渦中の元横綱親方へ封筒を届けに来た際、「ファックス《でも》よろしいのにわざわざ…」と留守番女性に言われた。... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月11日) : カタルーニャのサンタクロースは「う◯ち」おじさん?
バルセロナから(2017年12月11日) : カタルーニャのサンタクロースは「う◯ち」おじさん? カタルーニャのサンタクロースは「カガティオ」(Cagatio)という丸太人形である。 丸太を胴体にして切り口の一方を顔にした人形で、子供たちに大変な人気者だ。この人形は名前の通り、う◯ちをする(cag... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月10日) : 日本語はどのように変化していくのか、を考える(その5)<写真: 黄昏れる冬の地中海にいざなわれる>
バルセロナから(2017年12月10日) : 日本語はどのように変化していくのか、を考える(その5)<写真: 黄昏れる冬の地中海にいざなわれる> 考えてみると奇妙なことだが、日本では母語である日本語を学校教育で体系的に教えられていない。言葉は自然の流れに任せるべきで触ってはいけない、という言語観が... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月9日) : 日本語はどのように変化していくのか、を考える(その4)<写真: 茜色に染まり行くサグラダ・ファミリアに完成時の姿を夢想する>
バルセロナから(2017年12月9日) : 日本語はどのように変化していくのか、を考える(その4)<写真: 茜色に染まり行くサグラダ・ファミリアに完成時の姿を夢想する> 関西人の親しみやすさを売りにする人気アナウンサーが毎日MCを務めている情報TV番組がある。この番組でも気になる日本語がある。 ... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月8日) : 日本語はどのように変化していくのか、を考える(その3)<写真: クルミ載せコカ(カタルーニャ風ピザ)に食指が動く>
バルセロナから(2017年12月8日) : 日本語はどのように変化していくのか、を考える(その3)<写真: クルミ載せコカ(カタルーニャ風ピザ)に食指が動く> ウィークデーの昼、毎日放送されている日本のTVバラエティ番組、そのMCの「~を得ない」のイントネーションが気になった。 このMCのお気に入... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月7日) : 日本語はどのように変化していくのか、を考える(その2)<写真: 冬の西日を受けて池に映る姿に鳩が>
バルセロナから(2017年12月7日) : 日本語はどのように変化していくのか、を考える(その2)<写真: 冬の西日を受けて池に映る姿に鳩が> 前稿(その1)で、スペイン語の不規則動詞をまだ幼い我が子に厳しく教える若いスペイン人の母親の迫力に慄(おのの)いた経験を記した。 日本の親との母語への向き... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月6日) : スペイン伝統のクリスマス飾りであるミニチュア人形の世界「ベレン」に見入る
バルセロナから(2017年12月6日) : スペイン伝統のクリスマス飾りであるミニチュア人形の世界「ベレン」に見入る 今日も散歩がてらにサグラダ・ファミリア広場に並び建つクリスマスマーケットを覗き歩く。スペインの伝統的なクリスマス飾りに「ベレン」(Belen)がある。キリスト生誕の町ベツレヘムの当... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月5日) : 冬の夜空に浮かび上がる白亜の貴婦人カサ・ミラを観に行く
バルセロナから(2017年12月5日) : 冬の夜空に浮かび上がる白亜の貴婦人カサ・ミラを観に行く クリスマスがいよいよ近づいてくると、この世界遺産も華やかな化粧を施される。その前に素顔のカサ・ミラを観に行った。12月の冷たい夜空にこの白亜の貴婦人(夜は照明で黄金色に見えるが)は一層その美しさを際... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月4日) : 遠くローマ時代にタイムスリップさせるセゴビアの水道橋の前で佇む
バルセロナから(2017年12月4日) : 遠くローマ時代にタイムスリップさせるセゴビアの水道橋の前で佇む マドリードに居た1988年、周辺の見どころへ小さな旅を楽しんだ。 マドリードから北西へ90km足らずのところにローマ時代に建造された水道橋で知られているセゴビアがある。 また、白雪姫の城の... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月3日) : 日本語はどのように変化していくのか、を考える(その1) <写真:クリスマス用パン「コカ」>
バルセロナから(2017年12月3日) : 日本語はどのように変化していくのか、を考える(その1) <写真:クリスマス用パン「コカ」> スペインに住み始めて間もなくの頃だった。マドリードの小さな公園で何気無く地元の母子の会話を聞いていた。できるだけ生のスペイン語に耳を傾けようとしていたのだ。 小... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月2日) : 冬の夜の世界遺産サン・パウ病院のパノラマ写真
バルセロナから(2017年12月2日) : 冬の夜の世界遺産サン・パウ病院のパノラマ写真 今日の散歩は日が沈んでからになった。ガウディ通りを上って行くと、向こうから世界遺産サン・パウ病院(ガウディのライバル建築家リュイス・ドメネク設計)が両翼を広げて待ち受けてくれた。 すっかり日が落ちて、モダニ... 続きをみる
バルセロナから(2017年12月1日) : 紅い光に照らし出された妖しげなカサ・バトリョを冬の夜空の中で見上げる
バルセロナから(2017年12月1日) : 紅い光に照らし出された妖しげなカサ・バトリョを冬の夜空の中で見上げる 今日から12月。バルセロナは暦の上でも冬に突入した。 ここ数日けっこう冷え込んできていたが、久しぶりにパセオ・デ・グラシア(優雅な散歩道)に夜のカサ・バトリョ(アントニ・ガウディ作。世... 続きをみる
バルセロナから(2017年11月30日) : スペインのクリスマスリースは美味しそうな王冠だった
バルセロナから(2017年11月30日) : スペインのクリスマスリースは美味しそうな王冠だった サグラダ・ファミリア広場を囲むように並んでいるクリスマス飾りの出店を覗き歩き愉しんだ。 日本でも知られるようになったクリスマス飾りの一つであるクリスマスリースはスペイン語でコロナ・デ・ナビダー(C... 続きをみる