日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年3月14日<その2>) : 今日【に】学校へ行った?

バルセロナから(2018年3月14日<その2>) : 今日【に】学校へ行った?



言葉というのは時代とともに変わっていくものである、と言われる。確かにそうである。だが、これには裏がある。


自分の母語、つまり日本語に対してあまり自信の無い人が開き直ったときに利用する言い訳でもあるからである。


先日TVのニュース番組を見ながら「えっ! ?う~ん」と考えてしまったのは、ニュースを読むアナウンサーが「おとといに雨が降った」と「おととい」に「に」をつけていたからだ。


例えば「今日【に】学校へ行った」とは言わない。同様に、「きのう【に】映画を見た」も「おととい【に】雨が降った」も日本語としてぎこちない。不自然なのである。


なぜか。「きょう」「きのう」「おととい」は名詞であるとともに副詞である。次に動詞が使われる場合は副詞として使うのが自然だろう。


考えてみると、この言語感覚は日本語に限ったことではなく、スペイン語でも同じだ。

つまり、「今日、学校へ行った」の「今日」(副詞)にはすでに動詞に係っていく態勢が出来ているのだから、これに副詞化する要素「に」を加えると不自然に聞こえるのだろう。


言葉は生き物だからこそ、その「言葉の自律性」を尊重するのが母語への礼儀だと思う。

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