日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年3月19日) : 「スペイン語はいかが」(12)「なんてこった!」「うんざりだ ! 」はスペイン語では卑語

バルセロナから(2018年3月19日) : 「スペイン語はいかが」(12)「なんてこった!」「うんざりだ ! 」はスペイン語では卑語


さて、動詞の活用に触れたあとは、第一章(1)で挙げておいた中南米の地名を見てみよう。


<Costa Rica>(コスタ リカ):中米にある国名だけど、もともとの意味は「豊かな(Rica)海岸(Costa)」。


<Puerto Rico>(プエルト リコ):米国の自治領名だけど、もともとの意味は「豊かな(Rico)港(Puerto)」。

ricoは「豊かな」の他に「金持ち」「美味しい」がある。


ご馳走になったときなど

¡Qué rico!(ケ リコ / なんて美味しいんだろう!)

と言えば、料理を出してくれた相手も大満足。覚えておこう。ricoの代わりに delicioso(デりしオソ)でも良い。


costa(海岸)は costoとすれば「費用」、puerto(港)は puerta とすれば「ドア」になる。「a」か「o」で大変な違いになることがあるから注意しよう。


余談を一つ。バルセロナの国際空港でスペイン語留学を終えたばかりらしい日本の若い女性二人が大声で話をしていたのを聞いて、冷や汗をかいた。


「あのcojón(コホン)きれいだったね」「うん、写真に撮っておいた」一瞬「ん?」と思った。と言うのは、cojón は男性の睾丸を意味するからだ。もっとも普通は複数形cojonesだけれども。しばらく二人の会話を聞いていると、どうやらcajón(カホン / 引き出し)と間違えて言っていたらしい。ご用心。


cojónまたはcojonesのような「言い憚(はばか)る言葉」は、何気ない日常会話の中にも入ってくることがある。例えば、


¡Vale un cojón!(バレ ウン コホン / なんて値段が高いんだ)


¡ cojones!(コホネス / ちくしょう!)


Estoy hasta los cojones.(エストイ アスタ ろス コホネス /


うんざりだ)


などは、たとえ自分は使いたくなくても、決まり文句として理解できるようにしておいたほうがいい。


スペイン語は俗語・隠語の宝庫だ。こうした卑俗な言葉は中南米よりもスペインのほうがよく耳にする。


cojonesの代わりにhuevos(ウエボス /「卵」の複数形) pelotas(ペろタス /「ボール」の複数形)も使われる。


 似たような表現にcoñoが使われる。これは女性器を意味するが、間投詞としてスペインではよく耳にする。例えば


¡Coño!(コーニョ。ñoはニョと発音 /おい!なんてこった!などの驚き・感嘆を表す )


¿Qué coño haces?(ケ コーニョ アせス。疑問詞が頭にあるときは文末のイントネーションは尻下がりになる / いったい何をしてるんだ、お前は?)


今日は日本人には使いにくい卑語を紹介したけど、スペイン語はこの卑語がじつに豊富な言語なんだ。これを知らないと逆にとんだ恥をかくこともあるから、次回も卑語の世界へ案内しよう。

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