日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年3月9日) : 「スペイン語はいかが」(2)「オラ、こんにちは」

バルセロナから(2018年3月9日) : 「スペイン語はいかが」(2)「オラ、こんにちは」


前回(1)の小手調べで挙げた例を取っ掛かりにして、もう少しスペイン語への道を馴らしておこう。


<hola>:発音は「オら」。hは発音しない。Lの発音は英語と同じ。Rの発音「カタカナ表記」と区別して、これ以降も「Lの発音は平仮名」で表記する。ちなみに、hora(オラ)だと「時間」の意味になるんだ。


日本語で言うと「やあ」、女性なら「あら」に当たるかな。時刻に関係なく言えるし「こんにちは」の代用としても使えるから便利だ。

まず人と会ったらこれを使っておくといい。


ただし、中南米ではスペインより丁寧な言葉づかいが好まれるから注意したほうがいい。つまり、スペイン語発祥地のスペインのスペイン語より、植民地だった中南米のスペイン語の方が品の良い丁寧なスペイン語が使われている、ってことだ。


もちろん、スペインでもきちんとした挨拶ではこう言う。

buenos días(ブエノス ディアス。おはようございます)


buenas tardes(ブエナス タルデス。こんにちは)


スペインでは昼食が14:00からで、buenas tardesはその後から使う。中南米の昼食時間は日本とほぼ同じ。


buenas noches(ブエナス ノーチェス。こんばんは)


スペインでは夕食が10時ごろになってやっと始まる。日本だと寝る前の「お休みなさい」の挨拶にも、このbuenas nochesを使うから、この表現を使う時間も推して知るべしだろうね。


とにかくスペイン人は宵っ張りだ。夜遅くまで家族や友人たちと飲んだり喋ったりしていて夜寝るのは遅いけれども、朝は日本人と同じように仕事のために、わりと早く起きるから、あんたらいつ寝ているんだ、と聞きたくなる。


スペイン人はシエスタ(siesta)、つまり昼寝の時間があるからさ、と思うかもしれないが、今の時代、昼寝をしているスペイン人なんてあまりいないんだ。観察していると、彼らの睡眠時間が短いことは確かだ。つまり、日本人に比べて相当タフだ、ということだ。


「人生は楽しむためにある」という人生哲学?を持っている彼らは、寝る間も惜しんで楽しむことを優先している、と観るのが正しいようだ。


食べる量からして違うからね。日本人の2倍は食べている。だから、中年以降の腹の出具合は、見事なものさ。これはメキシコ人も同じだ。


スペインの昼食時間は14:00から16:00までたっぷり取ってあるから昼寝することも可能だけど、大抵はこの二時間の昼休みを昼食時間に使っている。昼からワイン、ビールを飲むことにまったく抵抗はない。この時間を有効に使って、会社から自宅に戻って家族とともに昼食を摂る人もいる。


役所などの公的な機関はもちろんのこと、スーパーや普通の商店などは、当然、この14:00~16:00の昼休みは閉まっているから、観光でスペインや中南米に行く時は彼らのルールに敬意を表して、行動すべきだ。土曜と日曜は、もちろんほとんどの店は全日閉まっているよ。Cerrado(せラード)と書いてある。

Cerradoの「RR」のようにRがダブルになっている場合は「巻き舌」になる。江戸っ子の口調になるわけだ。


それから、この場合の「C」は「英語のth」の発音に似ていて、舌先をちょっと歯に挟む気持ちで発音しよう。S(発音はカタカナ表記)と区別するため、「Ce(せ)とCi(し)」は「ひらがな」で表記するから覚えておくべし。

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