日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年3月12日) : 「スペイン語はいかが」(5) 「パエリア」って「パエジャ」のこと?

バルセロナから(2018年3月12日) : 「スペイン語はいかが」(5) 「パエリア」って「パエジャ」のこと?


レッスン(4)で、Los Reyes MagosのReyesのye(ジェ)の発音を紹介したが、


自分のことを言う第一人称

yo(私。僕)の発音もジョでOKだ。ヨと発音する人もいるが、ジョのほうが一般的だ。


LLの発音も同じで、日本語のジャ行で理解していい。

アンダルシア地方の中心都市Sevillaやスペインの代表的料理paellaも、日本で紹介されている「セビリア」や「パエリア」では、なかなか通じにくい。それぞれ「セビージャ」「パエジャ」とLL をジャ音で発音すれば、「えっ、なに?」と聞き返される心配もない。


あいさつ文では、たとえば、

(Yo) me llamo Taro.((ジョ) メ ジャモ 太郎 / 私は太郎と言います)

文法的には、私は(Yo)/ 私を(me)/ 太郎と(Taro)/ 呼ぶ(llamo)、という構造だ。


ただし、スペイン語は動詞で主語が分かることが多いから、普通の会話では主語(この場合はYo)は省かれると思っていい。この点は日本語に似ているね。


実は、スペイン語は発音ばかりでなく、いろいろな点で日本語の発想に近い。つまり、日本語を母語とする日本人に極めて有利な言語ということだ。外国語をものにしたいなら、日本人だからこそ、まずスペイン語を、と勧める理由がここにあるんだ。


第一人称が複数の場合は、

nosotros(ノソトロス。私たち):男性が一人でも入っていれば、これを使う。女性ばかりのグループだとnosotrasのように語尾の-osが-asに代わる。これも日本語と同じ発想だ。こんな例にも、男性中心の人類の歴史を見る、と言うのは考えすぎかな。

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