日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年3月22日) : 「スペイン語はいかが」(15)「バカ」に「アホ」をかけて食べる

バルセロナから(2018年3月22日) : 「スペイン語はいかが」(15)「バカ」に「アホ」をかけて食べる


日本語の発音に似たスペイン語は結構ある。スペイン語には母音で終わる表現が多いからだ。私はよくスペイン人やメキシコ人の友人たちに


「君たちはvaca(バカ / 牝牛)に ajo(アホ / にんにく)を振りかけて食べる」


と冗談を言う。因みに「牡(雄)牛」はcorrida de toros(コリーダ デ トロス / 闘牛)のtoro(トロ)だ。これも寿司のネタ話に使えそうだ。


さて、ご丁寧に「馬鹿に阿呆を振りかけて食べる」というスペイン語発音だが、スペイン語のvはbと同じ発音で、jは正確に言えば喉に刺さった魚の骨を取ろうとする時に発する音に近いけれど、便宜的に英語のhの発音とほぼ同じと考えていいだろう。


だから日本語の「ハヒフヘホ」は「ja, ji (gi), ju, je (ge), jo」と考えておこう。喉にかかる音ということで「ヒ」にgi、「ヘ」にgeも使えるのは理解できるだろう。そんなわけで、スペイン語話者からのメールでは「ハハハ」と笑う表記は「ja ja ja」と書いてくる。


Japón(日本)、japonés / japonesa(日本人)も「ハポン」「ハポネス(男)/ハポネサ(女)」だ。


giが「ヒ」、 geが「ヘ」なら、「ギ」と「ゲ」はどう綴るのか?「ギ」はgui「ゲ」はgueと書くんだ。例えば、guitarra(ギターラ /「ギター」の意 ) guerra(ゲラ / 戦争)のように。


ところで、日本語では何ともない単語でも、それが偶然にスペイン語の卑語だったりすることがあるし、その逆もある。


何か日本語の歌を歌ってほしい、とお願いされて、つい苦し紛れに童謡の「蝶々」なんかを歌うと、スペイン語圏ではみんな一斉に引いてしまうから注意だ。chochoは女性器を意味するからだ。


逆の例としてはスペイン語で「乾杯」の意味で言うchin chin があるが、これはイタリア語、フランス語や英語のスラングでも言う。


「たんと召し上がれ」の「たんと」は語源不明らしいけど、スペイン語のtanto(たくさん)と同じ意味だ。北海道、大阪、京都あたりで言う「ちっこい」(小さい)もスペイン語のchico(少年。小さい)に似てる。


日本語とスペイン語では意味が逆になるものもある。

スペイン語のtaberna(カタルーニャ語はtaverna)は「食べるな」と発音して「居酒屋」の意味だ。他にも、


Da me(ダメ)と発音して「私にちょうだい」の意味になるものとかが結構あって、日西双方の言葉の類似発音で失笑や誤解も少なくなさそうだね。


でも、逆転の発想で、そうした言葉を拾って行きながらスペイン語の語彙・表現をものにしていくのも、日本語話者の有利性を活かしたスペイン語習得法だ。

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