日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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サンティアゴ礼巡銀の道」(Camino de Santiago de la Plata)2019 : El 21 y el 22 de agosto 「巡礼路で出逢った動物たち」

サンティアゴ巡礼「銀の道」(Camino de Santiago de la Plata)2019 : El 21 y el 22 de agosto 「巡礼路で出逢った生き物たち」(Los seres vivos encontrados en el camino de peregrinación)


巡礼25日目(el 25º. día)は

Villanueva de Campeán ― Zamora (18,4 km)。


26日目(el 26º. día)は

Zamora ―

Roales de Pan ― Montamarta (18,5 km)


サンティアゴ巡礼路(Camino de Santiago) の中でも真夏の「銀の道」(La vía de la Plata en el pleno verano)では、そもそも人間に逢うことが少ない。逢っても、サイクリング者が殆どで、「Buen Camino!」と挨拶する一瞬だけのことが多い。

人間が居なければ自ずと自然界の生き物(seres vivos)と話すしかない。


最も挨拶を交わし話し相手になってくれたのは、なんと言っても牛(vaca)たちである。

牛たちが遊牧されている、その真ん中に一人通れる巡礼路がある場合は、私が通ろうとすると、牛たちは皆、邪魔にならないように道を空けてくれる。とは言っても、そのまま闘牛場に出てもおかしくないほどの立派な角を持っていて、大相撲の白鵬4、5人分の体重はあろうかと思う牛たちのすぐ側を通らなければならない。

そんな環境にも慣れてきて、私が牛たちに手を振って挨拶すると、彼らも私を仲間と見て?盛んに耳や尻尾を振って「ンモ~」と親愛の声を挙げて応えてくれる。


次に、出逢うのが馬(caballo)たちである。馬は私の最も好きな動物なので、馬たちもそれが分かるのだろう。巡礼路境のフェンスまで擦り寄ってきて、私に挨拶に来る。


その次は羊(oveja)たちである。私の憧れの職業のひとつが羊飼いである。一匹の賢い犬と共に、あの羊たちの大きな群れを引き連れて巡礼路を渡るときの砂ぼこりの美しさは、詩の世界そのものである。


あと、一瞬その姿を見るがすぐに草むらに隠れてしまう野ウサギ(liebre)たち。


早朝のアスファルト道路で気持ち良さそうにトグロを巻いて涼んでいた蛇(serpiente)。


彼らにさえ逢えないときは、足元を見ると、明け方に蟻(hormiga)たちが忙しげに大家族で引っ越ししている様子など、自然の生命たちに出逢い、改めて人間も自然の一部に過ぎないことが実感できる。蟻の大家族の大移動の黒い行列を、そっと跨ぐ。


写真(la foto)は、珍しく人間たちに出逢ったときの1枚。イタリア人3人(con tres peregrinos italianos)で、2人はカップルの自転車巡礼者。あと1人は徒歩巡礼者。

徒歩巡礼者は、今日までにフランス人男性、イタリア人男性と女性、ドイツ人男性、そして今日アルベルゲに休憩に来たオランダ人男性2人、と希少である。

日本人は私だけかと思ったら、アルベルゲ管理人の話では徒歩巡礼の日本人女性がいた、と言う。別に、コース逆打ちの日本人女性とは巡礼路で鉢合わせして、言葉を交わした。

さて、これからの巡礼路でどんな人や動物に出逢えるのか、楽しみである。

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