日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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サンティアゴ巡礼「銀の道」(Camino de Santiago de la Plata)2019 : El 13 y el 14 de agosto 「心と体の不思議」(Misterio de la mente y el cuerpo)

サンティアゴ巡礼「銀の道」(Camino de Santiago de la Plata)2019 : El 13 y el 14 de agosto 「心と体の不思議」(Misterio de la mente y el cuerpo)


巡礼17日目(el 17º. día)は

Galisteo ― Oliva de Plasencia ― El Avión (31. 4 km) 。

18日目(el 18º. día)は

El Avión ―

Aldeanueva del Camino

(17 km) 。


サンティアゴ巡礼では必ず「心と体の不思議」(Misterio de la mente y el cuerpo)を思う。


巡礼完歩後には毎回10kg近く痩せる(見た目からの目分量だが)。食べても食べても体が追いつかないのだ。それでいて体調が悪くなるわけではない。寧ろ巡礼前より数段体力が付いているのが実感される。


朝食はアルベルゲで用意されることもあれば近くのバルで済ますこともある。歩き始めた後は大抵3~5時間は食べる機会が無い。その日の巡礼路が野中の一本道であったり、小さな村を通ったとしてもバルも無ければ食料品店さえも開いていないことが多い。


従って、朝食後6:30頃歩き始めて、14:00前までにその日の宿泊予定地に着けば、普通はレストランでしっかり昼食を摂れるが、巡礼に体が慣れていないときは、まず胃が小さくなっている。痩せるのは当然である。入ってくる食料が少なくても大丈夫なようにする体自身の防衛反応なのである。


人間の体はうまく出来ている。完歩巡礼のように、命を極限まで働かせると、全ての食物は必要不可欠の養分となって、次の行脚へのエネルギーとして用意されている。


巡礼中は心のほうも、省エネ態勢に入ってくる。普段なら到底無理と思ったり、イライラしたりすることも、巡礼中だと現況を突破する強い精神力が付いてくる。


昨日はGalisteo から Oliva de Plasencia まで26 km の 予定だったが、アルベルゲが開けられず他の宿泊施設もなかったので、そうか、と5.4 km先の El Avión (結局、合計31. 4 km)まで歩いた。なんだかんだで El Avión の村のホテルに着いたのが17:00過ぎであった。


言ってみれば、疲労困憊でゴールに着いたと思ったら、更に5 km 以上先にゴールが動かされていた、という感じである。

この時の心の状態は、まあ、こういうこともあるか、と次の村まで続けて歩くことに平静な判断をして、体にそのことを納得させていた。

巡礼中は、屢々こうした極限状況に置かれた心と体の逞しさ、不思議さ、を観る。


写真(la foto)は、今日の昼食時に、隣のテーブルに居た地元のオジさんグループと、ハイ、patata(ハイ、チーズの意味。パタタは芋のこと)。

サッカーの話で盛り上がり、レアル・マドリードファンの集まりらしい。私がライバルチームの地元バルセロナに住んでいることは、何となく言いづらくなった(Ellos son fans del Real Madrid y no los dije que resido en Barcelona😅)。

気の良いオジさんたちであった。

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