日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年9月28、29日) : 日本語の「好き」とスペイン語の"gustar"の奇妙な関係

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バルセロナから(2018年9月28、29日) : 日本語の「好き」とスペイン語の"gustar"の奇妙な関係


「私は彼女【が】好きだ」の「主体」を観てみようと思う。


日本語の「好き」「気に入る」という語は奇妙な振る舞いをする。それはスペイン語の「gustar」がする振る舞いに似ている。


即ち、

スペイン語文「Me gusta ella」で動詞「gustar」(気に入る)の主語が「me」(私に)ではなく「ella」(彼女が)である点に注目して、日本語文の「が」に想いを致したい。


この構造が日本語の「私は彼女【が】好きだ」「私は彼女【が】気に入っている」に似ているのだ。格助詞「が」が指し示すのは「"好き"という感情が向かう先」である「彼女」という「主体」である。


主体? 違うだろ、これは「対象語」だろ、と言う人がいるかもしれない。確かに国語学者・言語学者である時枝誠記はそう言った。


しかし、我々の先人たちは格助詞「が」をそんなふうに分けて使っていただろうか。


この疑問から、次回は格助詞「が」について考えてみたい。


写真は、今日のバルセロナ散歩の途中にあったスイーツ店で覗いたコカ。

ピザと違うのはチーズを使わない。種類豊富なコカだが、やはり、果物を載せたものが華やか。私の「お気に入り」(favorita)である。

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