バルセロナから(2018年1月10日) : 1989年「北米の旅」アメリカとカナダをグレイハウンドのバスで巡った日々
バルセロナから(2018年1月10日) : 1989年「北米の旅」アメリカとカナダをグレイハウンドのバスで巡った日々
1989年6月から7月に掛けての東西ヨーロッパの旅の後、あまり間を置かずにアメリカとカナダを巡る北米の旅に出た。メキシコシティからアメリカのバス会社グレイハウンドの周遊チケットで出発した。
マドリードのスペイン語コースで知り合った友人を訪ねてルイジアナ州のホテルに着いた時にはあまりの疲労でベッドに突っ伏したきり、そのまま翌日の昼まで起きられなかった。それほど過酷なバス旅行だった。
あとで地図を見るとメキシコ北部の険しい勾配の山谷を幾つも越えての国境超えだったのだ。途中、メキシコと米国の国境の町に降り立ったが、そこでのスペイン語と英語が無秩序に飛び交う光景に物凄いエネルギーを感じたことを鮮明に覚えている。
国立公園を中心に巡り、ときには旅中で知り合ったドイツ人たちと車を飛ばしたりして、アメリカとカナダの雄大な風景を楽しんだ。グレイハウンドのバスチケットはカナダもOKだった。カナダのジャスパーでは米国との1時間の時差を忘れていて集合時間に遅れ、荷物だけ先にバスに乗って行かれた。残っていた大きな回送バスでたった一人乗せられたことも愉快な思い出である。
こうして本来の目的である南米の旅の足慣らしを終えた。
写真はカナダ、ジャスパーでの一枚