日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年10月26、27日) :「東京に行け《ば》、電話して下さい」(☓) と「東京に行っ《たら》/行く《なら》、電話して下さい」(◯) を考える

#スペイン #バルセロナ #日本語 #ば/たら/なら #La esencia del japonés


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バルセロナから(2018年10月26、27日) :「東京に行け《ば》、電話して下さい」(☓) と「東京に行っ《たら》/行く《なら》、電話して下さい」(◯) を考える


《イフ君》:これまでの君の仮定法の説明を俺なりにまとめると、


1つ目は「未然形+ば」だったが、現代語では「仮定形+《ば》」の形(例えば「行け《ば》」)。 2つ目は「完了(動作・作用が終了していること)の未然形《たら》」。

三つ目は「確定(事実または確実であること)の未然形《なら》」 というわけだね。


でも、これだけではそれぞれの仮定法の意味的な違いが分からないんじゃないか?。


《カテイ君》:それじゃ、「ば」「たら」「なら」形の文例を挙げて、それぞれの性格を見てみよう。


1・東京に行け《ば》、(×電話して下さい / 〇電話しなければならない)


2・東京に行っ《たら》、(〇電話して下さい / 〇電話しなければならない)


3・東京に行く《なら》、(〇電話して下さい / 〇電話しなければならない) 「(前節)+ば、(後節)」の型の文例1を見ると、「たら」も「なら」も持たない「ば」形は「(前節)であれば「当然(後節の内容)という結果になる」という意味になる、ことが分かるね。


「ば」形の仮定法は(前節)には何ら《話し手の主観性》が入っていない。したがってその(前節)を受ける(後節)にも主観的な要素は入りにくい。だから、「電話して下さい」のような《話し手の主観性》を表す「依頼」が後節に来ると、文としての《違和感》を示すんだ。


「(前節)+たら、(後節)」の型の文例2、いわゆる「たら」形は、「完了」の意味が加味されるから、(前節)の行為が「完了したものと仮定」して(後節)に続くかたちになる。


ここには「完了」と見なす《話し手の主観性》が入り込んで、(後節)にもそれが影響して主観が入り込むことができて、「電話して下さい」という《話し手の主観性》を示す「依頼」表現も可能になるんだ。


また、「(前節)+なら、(後節)」の型の文例3、いわゆる「なら」形は、「断定・確定」の意味が加味されるから、(前節)の行為が「確定されたものと仮定」して(後節)に続くかたちになる。


「なら」形の場合には「確定」と見なす《話し手の主観性》が入り込んで、「たら」形と同様に、(後節)にもそれが影響して主観が入り込むことができて、「電話して下さい」という「依頼」表現も可能になるんだ。


ここで注意して欲しいのは、「たら」(完了)形の場合は「東京に着いてから電話して下さい」の意味だけど、「なら」(確定)形の場合は「東京へ出発する前に電話して下さい」の意味になることだ。


《イフ君》:なるほどね。だんだん分かってきた。


「ば」「たら」「なら」については大体分かった。残るは「と」だね。

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写真は、私の本『日本語のエッセンス』改訂版のプレゼンテーション(Presentación de mi libro"La esencia del japonés")のようす。

心地良い秋晴れの下、雰囲気のある中庭に30名近くの地元の日本語ファンの方々と愉しい時間を過ごした。

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