日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年2月7日<その2>) : 「倒れびと」ー世界遺産サン・パウ病院からの帰路にて

バルセロナから(2018年2月7日<その2>) : 「倒れびと」ー世界遺産サン・パウ病院からの帰路にて



 バルセロナを歩いていると、急に倒れる人を目にすることがある。世界遺産サン・パウ病院の敷地内にある図書館に行った帰路、横断歩道を渡っていると、向こうから渡り始めた老紳士が2、3歩目で突然バッタリと前に倒れた。私はすぐに駆けつけて抱き起こした。恰幅の良い人だったのでずっしりと80キロ以上の重みを感じたが、何とか立ち上がってくれた。落とした持ち物を渡しているうちに他の通行人も数人駆け寄って来たので、あとは地元の人に任せた。


ここ数年のうちに5、6人の"倒れびと"を見かけていて、駆け寄って助けようとしたが、たいてい2番目以降の"助けびと"であったので、今日の私の行動の速さには、この日の天気のように、ちょっと晴れ晴れとした気分を味わった。


 真の「人間力」とは「とっさの人助けをさり気なく行動できる力」、究極的には「とっさの際に当たり前のように人命を救える行動力」と思っているからである。

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