日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2017年9月24日):メルセ祭の「人間の塔」の頂上に登った子が示す「カタルーニャのスペインからの独立」のメッセージに沸くバルセロナ

バルセロナから(2017年9月24日):メルセ祭の「人間の塔」の頂上に登った子が示す「カタルーニャのスペインからの独立」のメッセージに沸くバルセロナ 今日はメルセ祭。バルセロナの数ある祭りの中でも私の大好きな祭りである。巨大人形(ヒガンテ)が練り歩いたり「人間の塔」(カスティ。カタルーニャ語で「城」)が催されたりして実にワクワクする。 とりわけ今年は来たる10月1日のカタルーニャのスペインからの…

再びの欧州ひとり旅(14日目。2017 年7月14日):アジアとヨーロッパの交差点である魅惑の街イスタンブールで旧市街と新市街を結ぶガラタ橋を29年振りに歩いてみる

再びの欧州ひとり旅(14日目。2017 年7月14日):アジアとヨーロッパの交差点である魅惑の街イスタンブールで旧市街と新市街を結ぶガラタ橋を29年振りに歩いてみる  この日はトルコのカッパドキアからイスタンブールに到着。目的はガラタ橋とマーケットへの再訪である。イスタンブールは好きな街である。いくつもの文化が混ざり合い魅力的な空気を醸し出している。街を散策しながらトルコナン(ピタ)を作っている…

再びの欧州ひとり旅(13日目。2017 年7月13日):夕べの月が逡巡して残る朝ぼらけのカッパドキアに着き昇る朝日に照らされた奇岩群の風景にまたも感嘆の声を挙げる

再びの欧州ひとり旅(13日目。2017 年7月13日):夕べの月が逡巡して残る朝ぼらけのカッパドキアに着き昇る朝日に照らされた奇岩群の風景にまたも感嘆の声を挙げる ギリシャからフェリーでエーゲ海を渡りトルコの小島を経てトルコ本土に上陸し更にイズミールに移動。そこからカッパドキア行きだと言う小型バスに乗った。 まだ暗いうちから乗ったバスは東の空の方から明るくなってきたところで「ここがカッパドキアだ…

再びの欧州ひとり旅(12日目。2017 年7月12日):ギリシャからエーゲ海をフェリーで一晩航行しトルコの小島さらにトルコ本土に上陸する夢の航路を再体験する

再びの欧州ひとり旅(12日目。2017 年7月12日):ギリシャからエーゲ海をフェリーで一晩航行しトルコの小島さらにトルコ本土に上陸する夢の航路を再体験する ギリシャの港町から大きなフェリーに乗り一晩エーゲ海の波に揺られてゆったりと一晩を過ごした。 翌朝早くトルコの小島に着く。そこから小さめのフェリーに乗り換えトルコ本土へ向けて小島を出港。上陸したトルコ本土は活気に満ち楽天を絵に描いたようだ。 …

再びの欧州ひとり旅(11日目。2017年7月11)日) : アクロポリスにて29年前のギリシャ訪問時のカメラ事件を思い出す

再びの欧州ひとり旅(11日目。2017年7月11)日) : アクロポリスにて29年前のギリシャ訪問時のカメラ事件を思い出す ギリシャ、アクロポリスで。やっとネットがつながったので、11目の分をアップ。フル観光気分だった。 29年前のギリシャ訪問でアクロポリス目前で当時の簡易カメラのフィルムが回らなくなってカメラの中を少し覗いてしまいギラギラの太陽光線が入って結局フィルムが駄目になりカメラも壊れて…

再びの欧州ひとり旅(10日目。2017 年7月10日):アルバニアからユーロ圏ギリシャに入り自然とここまでのパスポートコントロールとユーロ制度を思い返す

再びの欧州ひとり旅(10日目。2017 年7月10日):アルバニアからユーロ圏ギリシャに入り自然とここまでのパスポートコントロールとユーロ制度を思い返す 今朝はアルバニアのティラダをバスで6時に出発しギリシャのアテネに20時半ごろ着いた。  予定は11時間だったが結果は14時間半のバス移動。アルバニアからの出国手続きが2時間でギリシャへの入国手続きが30分、パスポートコントロールに計2時間半もか…

再びの欧州ひとり旅(9日目。2017 年7月9日):旧ユーゴスラビア7番目の訪問国マケドニアからかつて鎖国状態だったアルバニアに入り厳しい現実を目にして佇む

再びの欧州ひとり旅(9日目。2017 年7月9日):旧ユーゴスラビア7番目の訪問国マケドニアからかつて鎖国状態だったアルバニアに入り厳しい現実を目にして佇む 今朝はマケドニア国のスコピエから8 時間ほどかけてアルバニア国の首都ティラダに移動した。前回旧ユーゴスラビアを訪れギリシャへ抜ける旅をした1989年当時のアルバニアは鎖国状態という情報から敢えて寄らなかった国に、今回、スムーズに入国できたの…

再びの欧州ひとり旅(8日目。2017 年7月8日):モンテネグロから旧ユーゴスラビア6番目の訪問国コソボ更に7番目マケドニアに足を延ばし「国造り」を想う

再びの欧州ひとり旅(8日目。2017 年7月8日):モンテネグロから旧ユーゴスラビア6 番目の訪問国コソボ更に7番目マケドニアに足を延ばし「国造り」を想う モンテネグロ国のウルツィニから更にバスを乗り継ぎ国境を越え、コソボ国のプリスティーナ市にようやく着いたが、こりゃアカン、とすぐ感じた。ただその日をどう送るか、にのみ囚われた雰囲気が街を覆っていて、殺伐とした現状が観て取れる。 やはりある程度遠…

再びの欧州ひとり旅(7日目。2017 年7月7日):ボスニア・ヘルツェゴビナから旧ユーゴスラビア5番目の訪問国モンテネグロに入りアドリア海とシュコダル湖の絶景に感嘆

再びの欧州ひとり旅(7日目。2017 年7月7日):ボスニア・ヘルツェゴビナから旧ユーゴスラビア5番目の訪問国モンテネグロに入りアドリア海とシュコダル湖の絶景に感嘆 モンテネグロ国に入りボドゴリツア、ブバルを経てウルツィニ(Ulcinj)に着いた。8時間半のバス移動で、おかげでバスの中から風光明媚な周辺を堪能できた。 ウルツィニへ向かうバスの途中休憩のためストップした所で、ハンバーガー店主の少年…

再びの欧州ひとり旅(6日目。2017 年7月6日):セルビアから旧ユーゴスラビア4番目の訪問国ボスニア・ヘルツェゴビナに着き第一次世界大戦勃発の切っ掛けとなったサラエボ事件を想い起こす

再びの欧州ひとり旅(6日目。2017 年7月6日):セルビアから旧ユーゴスラビア4番目の訪問国ボスニア・ヘルツェゴビナに着き第一次世界大戦勃発の切っ掛けとなったサラエボ事件を想い起こす ボスニア・ヘルツェゴビナ国のサラエボに入った。早朝5時着の夜行バスの車窓から見えて来たのは朝靄に煙る山肌に張り付くように点在したサラエボの美しい町だった。 ここは誰もが思い出すあの第一次世界大戦勃発の切っ掛けとな…

再びの欧州ひとり旅(5日目。2017 年7月5日):クロアチアから旧ユーゴスラビア3番目の訪問国セルビア国のベオグラードに入り何かほろ苦さを噛み締める

再びの欧州ひとり旅(5日目。2017 年7月5日):クロアチアから旧ユーゴスラビア3番目の訪問国セルビア国のベオグラードに入り何かほろ苦さを噛み締める ああ、これぞあの当時のベアグラード。先行きの見えない猥雑感と無力感と。今朝クロアチア国のザグレグ市から6時間ほどかけてバスで東南に位置するセルビア国のベオグラードに移動した。 29年前のあの記憶が蘇る。ここは社会主義国時代の旧ユーゴスラビアの首都…

再びの欧州ひとり旅(4日目。2017 年7月4日):スロベニアから旧ユーゴスラビア2番目の訪問国クロアチアでお洒落な町並みを堪能する

再びの欧州ひとり旅(4日目。2017 年7月4日):スロベニアから旧ユーゴスラビア2番目の訪問国クロアチアでお洒落な町並みを堪能する 今朝のバスでスロベニアからクロアチアに身を移し、ここで草鞋を脱ぐ。クロアチアの首都ザグレブで今回の旅の4日目を迎える。   旧ユーゴスラビアが歴史に翻弄され、紛争、分断、独立、を繰り返した結果、この地域は7つの小さな国々に分かれて現在の姿になった。クロアチアという…

再びの欧州ひとり旅(3日目。2017 年7月3日):イタリア東端の町トリエステからいよいよ旧ユーゴスラビアの1つスロベニアに入り恵みの小雨に迎えられる

再びの欧州ひとり旅(3日目。2017 年7月3日):イタリア東端の町トリエステからいよいよ旧ユーゴスラビアの1つスロベニアに入り恵みの小雨に迎えられる 今日は早朝にイタリアの東端の町トリエステから国境を越えてスロベニアのコペルへ行くバスを待っていると、見知らぬ人が私に話し掛けてきた。私のリュックに下げてあるサンティアゴ巡礼の象徴である貝殻を見て巡礼の話を始めたのだった。初対面にも関わらず旧知の友…

バルセロナから(2017年9月11日) : カタルーニャの日、独立運動の息吹を肌で感じる

バルセロナから(2017年9月11日) : カタルーニャの日、独立運動の息吹を肌で感じる 昼下がり、黄色のTシャツを着た大勢の人たちがカタルーニャの旗を掲げながら、あるいはそれに星を配した旗をマントのように着た人たちが道いっぱいに行進していた。子供連れの家族も楽しそうに参加していた。 行進に付いて行って近くの広場まで行ってみた。集会の光景は楽し気でまるでお祭り気分のメーデーのようだが、カタルーニ…

バルセロナから(2017年9月10日): ススル文化とススラナイ文化(2)「鼻水」の巻

バルセロナから(2017年9月10日): ススル文化とススラナイ文化(2)「鼻水」の巻 以前、ラーメンなどをススル文化とその音を苦手とするススラナイ文化について述べたが、今回は人前で「鼻水」をススルか鼻をかむか、の文化の違いに触れたい。  席を外せない会議などで鼻水が出そうになったら日本人はたいていまずススルがスペイン人は迷わずすぐに鼻をかむ。鼻をかむのでも日本人ならひっそりと音を立てないように…

バルセロナから(2017年9月4日): 廃ビルに描かれた巨大な落書きにスペインの芸術魂を愉しむ

バルセロナから(2017年9月4日): 廃ビルに描かれた巨大な落書きにスペインの芸術魂を愉しむ 廃ビルに描かれた見事なストリートアート。ファンタジーの世界をビル全体を使って繰り広げている。今夏の欧州の旅でイタリアの都市でも多くのストリートアート、グラフィティを見て来たが、スペインのグラフィティのほうが芸術性が高いと観た。 この日はこの巨大な落書きにカメラのシャッターを押した瞬間、ススーと自転車が…

バルセロナ(2017年9月3日): 地中海のうねりを表す世界遺産カサ・ミラの屋上にはローマ兵が待ち構えていた

バルセロナ(2017年9月3日): 地中海のうねりを表す世界遺産カサ・ミラの屋上にはローマ兵が待ち構えていた 屋上に上がると波のようにうねっている床、その上に散りばめられたオブジェの中にはキリスト生誕の際に聖書に登場する兜姿のローマ兵も迎えてくれた。 これらは芸術作品であるだけでなく煙突や換気口としての役割を果たしているのである。 パセオ・デ・グラシア通りとプロベンサ通りの交わる北西の角に波打つ…

バルセロナから(2017年9月2日): バルセロナの胃袋「ボケリア」市場のカラフル菓子売り場に見入る

バルセロナから(2017年9月2日): バルセロナの胃袋「ボケリア」市場のカラフル菓子売り場に見入る 観光客たちが盛んにカメラのシャッターを切る。うわぁ、スペイン色と言っていい派手な原色を使った砂糖菓子の華やかな競演。よく見ると目玉焼きやヘビを模したもの、野菜を思わせる菓子もある。 バルセロナの胃袋サン・ジョセップ市場、通称ボケリアの正面入口から入るとまず左に色とりどりの新鮮ながフルーツ売場、右…

バルセロナから(2017年9月1日): 日本語授業が「人生の悦び」に昇格か 

バルセロナから(2017年9月1日): 日本語授業が「人生の悦び」に昇格か   新学期が始まって2日目の日本語授業を終えて、やっぱり授業はいいなあ、と思わず口から出る。今日の授業はレベル3のクラスで夏休み報告の作文を観ることから始めた。 良い文章を書いてきた学生には二重丸の花丸に日の丸まで立ててやった。もういい大人の学生たちだが、満面の笑みで喜ぶ。私もスペイン語修行時代は自分よりかなり年下の女性…