日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2017年11月23日) : ガウディ広場に現れたウエディング姿の花嫁にほっこりする

バルセロナから(2017年11月23日) : ガウディ広場に現れたウエディング姿の花嫁にほっこりする  いつものようにサグラダ・ファミリアをグルリと周ってガウディ広場に入る。すると、池の前から石段をゆっくりと降りて来るウエディングドレス姿が目に入ってきた。  紅葉に囲まれた池越しに屹立する聖家族教会をバックにロマンチックな写真を撮ったのだろう。  花嫁の一行はメキシコ人だとすぐ見てとれた。そう言…

バルセロナから(2017年11月22日) : ウクライナ民族衣装の少女も似合う国際都市バルセロナの街角

バルセロナから(2017年11月22日) : ウクライナ民族衣装の少女も似合う国際都市バルセロナの街角 バルセロナは国際都市である。 マドリードからバルセロナに移り住んだのは私のように極東の島国からひとり来た者も違和感なく迎えてくれると直感したからである。 この街には国際都市として異邦人が心地良く生きて行ける包容力がある。   晩秋の趣き漂うバルセロナの街角を歩くと、ほら、そこにも、花のような民…

バルセロナから(2017年11月21日) : スペインのサツマイモの焼き芋は炭火焼きだった

バルセロナから(2017年11月21日) : スペインのサツマイモの焼き芋は炭火焼きだった 今日は日本語授業の帰路に良い匂いに導かれるように屋台の前に足を止めた。 店先の鍋を覗くと中央の炭火を囲むようにスペインのサツマイモが良い加減に焼けていた。 スペインにも焼き芋の美味しい季節がやって来たのだ。 スペインのサツマイモはボニアート(Boniato)と言って中は鮮やかなオレンジ色である。   日本…

バルセロナから(2017年11月19日) : カタルーニャ伝統の「人間の塔」に理想の社会への強い意思を観る

バルセロナから(2017年11月19日) : カタルーニャ伝統の「人間の塔」に理想の社会への強い意思を観る  カタルーニャ伝統の「人間の塔」を見に行った。 この情熱溢れる共同作業にはカタルーニャ人の理想的な社会への強い意思を感じる。老若男女すべてがそれぞれの役割を果たしながら相互に補い合い見事な調和と完成を達成する。 まず屈強な壮年たちが組み合って中心の土台を造る。その周りを熟年者たちが固める。…

バルセロナから(2017年11月18日) : 再びのマドリードでドン・キホーテ像を前にかつての同僚"ドンちゃん"を思い出す

バルセロナから(2017年11月18日) : 再びのマドリードでドン・キホーテ像を前にかつての同僚"ドンちゃん"を思い出す 1988年春にスペインに住み始め、最初の3ヶ月をマドリードの語学学校で、次の3ヶ月を北部海岸沿いの町サンタンデールで、そして続く3かヶ月を再びマドリードに戻りコンプルテンセ大学でスペイン語コースを楽しんだ。 この9ヶ月でスペイン語のある程度のイメージが出来たような気がした。…

バルセロナから(2017年11月17日) : 地中海の波に忍び寄る冬を想うバルセロネータの浜辺をパノラマで撮る

バルセロナから(2017年11月17日) : 地中海の波に忍び寄る冬を想うバルセロネータの浜辺をパノラマで撮る 今日も日本語授業の前に地中海を見にバルセロネータの浜辺に寄ってみた。 晩秋の冷たい海風に吹かれながらも何かに誘われるように浜辺に並び連ねて膝を立てて座り込んで紺碧の地中海を見つめている人々。 私も砂浜に足跡を残し、波に向かう。ふと近くに腰を下ろしていた若者と目が合い、一枚撮ってもらった…

バルセロナから(2017年11月15日) : スペイン北部の避暑地サンタンデールでの夢のような語学修行を想い起こす

バルセロナから(2017年11月15日) : スペイン北部の避暑地サンタンデールでの夢のような語学修行を想い起こす  マドリードで最初のスペイン3ヶ月を過ごした後、7月からは40度を超える猛暑のマドリードを脱出した。スペイン北部の海岸沿いにあるサンタンデールの大学寮に入り夏期スペイン語講座に通うことにした。 サンタンデールはヨーロッパでは避暑地として知られ、この大学の夏期講習座にはスペイン内外か…

バルセロナから(2017年11月14日) : スペインに江戸人情の世界を観た

バルセロナから(2017年11月14日) : スペインに江戸人情の世界を観た  マドリードに住み始めた頃、スペインはまさに日本の江戸人情の世界だ、という印象を持った。 人情と言えば日本人の専売特許のように思う人がいるかも知れないが、当然ながら、どこの国にも人情はある。しかも、どの国の人も人情は自分の国が一番、と思っているようだ。  日本では義理と人情をワンセットにして言う人が多いが、そもそも義理…

バルセロナから(2017年11月13日) : そしてスペインの魅力に夢中になっていった

バルセロナから(2017年11月13日) : そしてスペインの魅力に夢中になっていった  なぜスペインなのか?と訊かれる。私がバブル絶頂期に日本を飛び出して行った先はスペインだった。その理由は何だったのだろう。  今から考えると、あの日本のバブル時代、カネにまみれて何か大きな渦に巻き込まれて流されていく自分を救おう、と思ったのだろう。 あの当時の日本と価値観が真逆のイメージを抱いていたスペインへ…

バルセロナから(2017年11月12日) : 最初のスペイン語習得奮闘時代を振り返る

バルセロナから(2017年11月12日) : 最初のスペイン語習得奮闘時代を振り返る  スペインに語学修行に来る前は日本で早朝のスペイン語ラジオ講座を聞いていただけだった。マドリードの語学学校で初めてスペイン語を習ったことになる。 無謀だと言う知人もいた。だが、実際に現地に行って初めて使えるスペイン語が身につく、と信じていたので不安には思わなかった。 マドリードの語学学校では毎日5時間ぐらい授業…

バルセロナから(2017年11月11日) : 初めての「アロス・コン・レチェ」(冷やしミルクご飯)は冗談だと思った

バルセロナから(2017年11月11日) : 初めての「アロス・コン・レチェ」(冷やしミルクご飯)は冗談だと思った  マドリードのホストファミリーではセニョーラが毎日いろいろな食事を作って我々下宿人を喜ばせてくれた。 ある日、セニョーラがデザートだと言って「冷やしミルクご飯」を出してくれた。アロス・コン・レチェ(arroz con leche)だった。   最初にこれを出された時は冗談だと思った…

バルセロナから(2017年11月10日) : マドリードのホストファミリー宅での私のたどたどしいスペイン語の挨拶に女主人が熱いコーヒーで迎えてくれた「あの日」の写真を見る

バルセロナから(2017年11月10日) : マドリードのホストファミリー宅での私のたどたどしいスペイン語の挨拶に女主人が熱いコーヒーで迎えてくれた「あの日」の写真を見る 1988年の春のある日、日本を飛び出しスペインのマドリードに到着した。 早朝に訪ねたホストファミリーのピソ(日本で言うマンション)にセニョーラ(奥さん)に招き入れられた私は、テーブルの下に忍ばせたメモ紙をそっと見ながらたどたど…

バルセロナから(2017年11月9日) : 29年前のマドリード到着日を思い出しながら晩秋の地中海とマリーナ橋の佇まいを眺める

バルセロナから(2017年11月9日) : 29年前のマドリード到着日を思い出しながら晩秋の地中海とマリーナ橋の佇まいを眺める 1988年春にマドリードへ飛び立った私はスペインに知り合いがいたわけではない。某公共放送のスペイン語テキストに載っていた広告を通じてホームステイを紹介してもらったのだ。   日曜の早朝にマドリード空港に着いた私はそのままタクシーに乗りホストファミリー宅を訪ねた。ブザーを…

バルセロナから(2017年11月8日) : あのバブル絶頂期に日本を出て、いま池のダイヤモンド・サグラダファミリアを前に想う

バルセロナから(2017年11月8日) : あのバブル絶頂期に日本を出て、いま池のダイヤモンド・サグラダファミリアを前に想う  バブルを懐かしむ懲りない人たちが結構いる。私は日本のバブル経済が絶頂期の最なかに日本を出た。1988年の春だった。まだ若造だった私にも、日本はおかしな方向に進んでいるな、と感じられた。 世はまさに拝金主義に染まって行った。そうだスペインにいこう…と言ったかどうか。高校教…

バルセロナから(2017年11月7日) : 焼き栗やサツマイモの山にスペインの晩秋を見つけたり

バルセロナから(2017年11月7日) : 焼き栗やサツマイモの山にスペインの晩秋を見つけたり 11月に入りバルセロナでも遊歩道では焼き栗が売られ八百屋ではスペインのサツマイモ(「ボニアトBoniato」と呼ばれ中は鮮やかなオレンジ色)が山積みされていて、香ばしい匂いが秋の深まりを実感させる。

バルセロナから(2017年11月6日) : 久しぶりに小粋な旧市街通りのオジサン人形の顔を見に行った

バルセロナから(2017年11月6日) : 久しぶりに小粋な旧市街通りのオジサン人形の顔を見に行った 日本語初級クラスの授業を終え、帰路に久しぶりに旧市街の小粋な通りを歩く。 あのオジサン出ているかな。 いた、いた。観光客が一緒に写真を撮りたがる人気者だ。元気 ?と声を掛けようと急ぎ足で近寄って行く。赤い靴に替えたかな。 あ、あの女の人。 ああ、新しい友達が出来たんだった。なんか派手な友達だね。…

バルセロナから(2017年11月5日) : 日本のマスメディアの暴走を止めるのは誰なのだろうと想いながらコロンブス像を仰ぎ見る

バルセロナから(2017年11月5日) : 日本のマスメディアの暴走を止めるのは誰なのだろうと想いながらコロンブス像を仰ぎ見る かつて日本の高校生たちにイジメについて話した際「イジメ問題を解くカギは実は虐める側や虐められる側というよりも、それを見ている人たちにある」と言ったことがある。  何故このことを思い出したかというと、ついこの間まで日本のマスメディアを賑わせていた衆院総選挙を振り返ったTV…

バルセロナから(2017年11月4日) : カタルーニャのお菓子パネレッツのラインナップに和菓子を思い出す

バルセロナから(2017年11月4日) : カタルーニャのお菓子パネレッツのラインナップに和菓子を思い出す 諸聖人の日は過ぎたはずだがパン屋やスィーツ店ではまだカタルーニャの伝統菓子パナレッツ(Panallets パナジェッツ )が主役だ。松の実やアーモンド味を中心にチョコレートも活躍して彩りを加えていた。 その華やかなラインナップは、決して甘党とは言えない私でも食指が伸びる。頭にチョコを覗かせ…