日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年8月5、6日) : 広島原爆の日に歌う

バルセロナから(2018年8月5、6日) : 広島原爆の日に歌う


ふるさとの街やかれ身よりの骨うめし焼土(やけつち)に

今は白い花咲くああ許すまじ原爆を 三度(みたび) 許すまじ原爆をわれらの街に


ひょっとした折、この歌を口ずさむことがある。


73年前の今日、広島に原爆が投下された。

少年の頃この歌を耳にして以来、そのメロディとともにうろ覚えではあるが詞も自然に口を出る。


幼い頃、公民館で上映された被爆映画の中で歌われた歌だった。


被爆した主人公の少女が盆踊りの日に白血病で吐血したシーンがこの「原爆を許すまじ」の歌と共に昨日のことのように記憶に蘇ってくる。


日本人の常で、誰を「許すまじ」とは言わない。広島で戦意喪失したことが分かっての長崎への二度目の原爆投下は人体実験のためのものとも言われる。


広島の原爆記念碑には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれている。これも、原爆投下した側の責任を問う文脈にはなっていない。


悲劇を繰り返さないためには「誰が」「誰を」を明確にしてこそ、新しい歴史のページに進む。


昨今の日本のアマスポーツ界の陋習(ろうしゅう)を観ても然り。


バルセロナの散歩で立ち寄った区役所前の池には夏だというのに黄や紅の葉が淀みを成し、たゆたう。

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