日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2017年12月30日) : なぜ一年の過ぎ去る時間が年々速く感じるのか?

バルセロナから(2017年12月30日) : なぜ一年の過ぎ去る時間が年々速く感じるのか?


2017年もあと1日と数時間を残すのみ。速いなあ…


なんで1年がこんなに速く感じるかというと、子供や若年層は残された人生の時間があとどのぐらいあるかなど考えもしない。あたかも永遠の未来があるかのように毎日を過ごす。ところが人生もある程度ゴールの位置が見えてくると、自分の人生にはあとどのぐらいの時間が残されているのかを折に触れて考えたりするようになる。


つまり、子供や若年層にとっては残された時間が永遠であるから、永遠を分母とする1年などという時間はほとんど喪失感がない。それに対してある程度人生を過ごした大人にとっては残された時間が現実的に何年ぐらいという具体的なリミットが見えてくる。その限られた残りの時間が分母になるから、その中での1年の喪失は極めてシビアなパーセンテージを占めていることに気づき、その喪失感の割合が年齢とともに増してくるからであろう。


さて、私にとっての2017年の収穫は、と考えてみると、第一に28年前の「東西ヨーロッパひとり旅」を回想しながら再び巡ることができたこと、第二に自著「日本語のエッセンス」スペイン語版の改訂版を出版できたこと、である。来たる2018年にはやりたいことが山のようにある。一日いちにちを愛おしむ気持ちで一つひとつ成し遂げていきたい。


そんなことを想いながら、いつもの散歩道である世界遺産サン・パウ病院前の坂道をもう一つヨイショと上り行く。

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