日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2017年12月17日) : メキシコのスペイン語動詞は活用が1つ少なかった!

バルセロナから(2017年12月17日) : メキシコのスペイン語動詞は活用が1つ少なかった!


マドリードからメキシコシティに来たのはメキシコ国立自治大学の中央図書館に希少本を探すためだったが、自分が日本を出た目的の1つが中南米を一人旅することだったのを思い出した。もうその準備のためにメキシコに住むことにした。


マドリードに戻って私物をまとめ、すぐにメキシコにUターンした。折しも年明けの1989年1月から始まるメキシコ国立自治大学のスペイン語コースを受けることにした。
こうして始まったメキシコのスペイン語習得で、言わばメキシコ語には活用が1つ少ないことが分かった。メキシコ語ではスペイン語の「君たち」に当たる動詞活用が無いのである。


スペイン統治時代、被統治民だったメキシコ先住民たちは立場上、馴れ馴れしい親称「君たち」(vosotros)でなく尊称「あなたたち」(ustedes)を使っていた歴史的経緯があった。それで動詞の活用が1段すっぽり抜けた活用が受け継がれて来たのである。メキシコ語を学ぶ留学生としては、なんだか得した気分になったものだ。
 
写真は、メキシコ国立自治大学のスペイン語教室前の中庭で若い女教師、クラスメートたちと撮った一枚である。ハイチ、米国、カナダ、スウェーデン、そして日本、と学生たちの出身国はバラエティに富んでいた。

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