日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2017年11月24日) : 「外国人が書くのが難しいと思うひらがな」その理由が面白い

バルセロナから(2017年11月24日) : 「外国人が書くのが難しいと思うひらがな」その理由が面白い



日本のTVクイズ番組を見ていたら「外国人が書くのが難しいと思うひらがなを9つ挙げよ」 というクイズが出されていた。



 日本人の回答者が予想した回答は「を」とか「ゆ」だったが、これらは9位以内には入っていなかった。そう言えば日本語のクラスで「を」の文字が大好きで何度も書いて見せてくれたスペインの小学生がいた。意外と外国人にとって違和感のない形なのかも知れない。「ゆ」は魚の姿に似ていてイメージは摑みやすいのだろう。


普通の日本人には平仮名のどこが書きにくいかピンとこないだろうが、日本語を生業とする私には、なるほど、と思い当たる。クイズの正解は次のとおりだった。


1位「ふ」(点が多くバランスが難しい)、2位「ぬ」(あまり使わない)、3位「あ」(全体的に丸くきれいに書けない)、4位「ね」、5位「め」(似ている文字が多い)、6位「れ」(最後の右への動きに迷う…回答者大笑い)、7位「む」(形が変わっている。右側の点が難しい)、8位「な」(点をよく書き忘れる)、9位「そ」(パソコンのフォントと実際に書く形が違うことがある)…………


カッコ内は外国人が挙げた(書きにくい理由)である。これが面白い。特に6位の「れ」の理由(最後の右への動きに迷う)では日本人回答者たちが大笑いしたが、日本語教師としては、授業経験から「うん、分かる分かる」と納得できるのである。


さて、バルセロナではもうクリスマスモード。街角の店先には松ぼっくりのクリスマス人形が。

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