バルセロナから(2017年11月9日) : 29年前のマドリード到着日を思い出しながら晩秋の地中海とマリーナ橋の佇まいを眺める
バルセロナから(2017年11月9日) : 29年前のマドリード到着日を思い出しながら晩秋の地中海とマリーナ橋の佇まいを眺める
1988年春にマドリードへ飛び立った私はスペインに知り合いがいたわけではない。某公共放送のスペイン語テキストに載っていた広告を通じてホームステイを紹介してもらったのだ。
日曜の早朝にマドリード空港に着いた私はそのままタクシーに乗りホストファミリー宅を訪ねた。ブザーを押すとネグリジェ姿の女主人が眠そうに迎えてくれた。
後で考えると、日曜の早朝にスペイン人を訪ねるとは、まことに間の悪い初日だった。家族で昼過ぎまで起きないのが常だからである。
今日は晩秋のバルセロナ港を見に行った。コバルトブルーの地中海に架けられた板敷きのマリーナ橋が寒風の中で美しいフォルムを震わせていた。