バルセロナから(2017年11月8日) : あのバブル絶頂期に日本を出て、いま池のダイヤモンド・サグラダファミリアを前に想う
バルセロナから(2017年11月8日) : あのバブル絶頂期に日本を出て、いま池のダイヤモンド・サグラダファミリアを前に想う
バブルを懐かしむ懲りない人たちが結構いる。私は日本のバブル経済が絶頂期の最なかに日本を出た。1988年の春だった。まだ若造だった私にも、日本はおかしな方向に進んでいるな、と感じられた。
世はまさに拝金主義に染まって行った。そうだスペインにいこう…と言ったかどうか。高校教師だった私は卒業担任だった1年間を準備に当て、翌年の3月にマドリードへ飛んだ。
あれから29年。スペイン、日本、メキシコと移動しながら今またスペインに居る。あのバブル経済絶頂期の日本を飛び出して来た自分が、全ての思考の原点になっている。
改めて時の推移の疾(はや)さを想い、池に映える白い太陽を頂く聖家族教会を見つめる。ダイヤモンド富士ならぬダイヤモンド・サグラダファミリアだ。