日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2017年11月3日) : 日本社会の成熟度に想いを巡らせ旧市街の壁の落書きにあったカタルーニャ独立問題の「残念!」に立ち止まる

バルセロナから(2017年11月3日) : 日本社会の成熟度に想いを巡らせ旧市街の壁の落書きにあったカタルーニャ独立問題の「残念!」に立ち止まる



日本の男女格差ランキングは144カ国中114位。


 日本社会は近代国家としてまだまだ成熟していない。国際的な機関が発表する国家としての世界ランキングにそれがシビアに出て来る。国際機関のランキングデータは欧米中心の価値観が基になっているから気にしなくてもいい、という声もあるが、ならば、日本は国際社会に自らの価値観を堂々と主張すればいい。言い訳は見苦しい。日本はひとりで生きているのではなく国際社会の中で歩んでいるのである。



11月1日、世界経済フォーラムが「世界男女格差ランキング2017」を発表した。
日本は昨年の103位から更にランクを下げ主要先進国では最悪の位置である。ベスト3は、1位アイスランド、2位ノルウェー、3位フィンランド。その他、11位フランス、12位ドイツ…15位イギリス、16位カナダ…24位スペイン…49位アメリカ…100位中国、そして日本が114位。


 最近のニュースでハリウッドでのセクハラが表沙汰になっているアメリカの49位はなるほどと頷くが、日本のランキングにそれでも納得できない人もいるだろう。日本社会では飲食店での女性のお得感をくすぐるサービスなどがいかにも女性に優しい社会をアピールしているが、じつはこれは男女格差問題の本質「女性の自立」とは真逆の、男社会の陰謀なのかも知れない。
 
今日も日本語の授業を終えた後、こんなふうに心に浮かぶまま考えを巡らしながら旧市街の敷石を歩いて行くと、古い壁に新しい落書きが描かれていた。縞模様の服を着た男が両手を広げて「残念!」と言っている……カタルーニャ独立が思うように行っていないことをほのめかしているのか。

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