日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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サンティアゴ巡礼「銀の道」及び「フランス人の道」(Camino de Santiago de la Plata y Francés)2019: 巡礼4日目(el 4º. día)「アンダルシアの地熱 (Geotermia andaluza )

#サンティアゴ巡礼(Camino de Santiago) #俳句(Haiku) #アンダルシア(Andalucía)


サンティアゴ巡礼「銀の道」及び「フランス人の道」(Camino de Santiago de la Plata y Francés)2019: 巡礼4日目(el 4º. día)「アンダルシアの地熱 (Geotermia andaluza )


El 31 de julio

巡礼4日目(el 4º. día)は

ALMADÉN DE LA PLATA – El Real de la Jara (16,6 KM)


巡礼3日目までに真夏アンダルシアの行脚の厳しさを思い知らされたが、私はこの1,000Kmを超える巡礼路を完歩できるという妙な自信を持っていた。


それはこれまでの4度の巡礼経験で得た自分の心身に対する信頼から来る。


「心」で言えば、独り巡礼の完全徒歩、というモットーはこれまでの巡礼でも揺れ動くことがなかった。

一方、「身」で言えば、どんな悪路を歩いた後でもビクともしない自分の足と脚への信頼があった。


ところが今回の巡礼4日目で、「心」のほうはともかく、「身」のほうにちょっとした異変があった。


足の裏にマメが出来ていた。今までの巡礼では文字通り、マメひとつ出来ない"足の皮の厚さ"であったのが、なにか違和感を覚えたので見てみると、人並みに出来ていたのである。


私も人並みにマメができるのか、と妙な感心をした。


もちろんこの4日間、何度か巡礼路から外れて石ころや砂利の悪路を歩いたことも影響しているが、それよりも、靴底から直に受ける「アンダルシアの地熱」が私の厚い足の裏までも焼いてしまったのではないかと思うほど、このスペインのフライパンと呼ばれる地の灼熱を思った(Pensé que la geotermia andaluza me había quemado incluso las suelas gruesas)。


こんな4日目であるが、早朝の行脚ではいつものとおり心が洗われる。俳句が浮かぶのは自然な成り行きである。


未明の林の中を歩いていると、微かに小鳥たちの羽音が聞こえてくる。飛び立つ前奏曲か。すると東の空から鮮やかなオレンジ色の朝焼けが広がって来た。その一句 (Mientras caminaba por el bosque de madrugada, escuché el sonido de las plumas de los pájaros. ¿Es un preludio para despegar? Luego, el brillante resplandor anaranjado de la mañana se extendió desde el cielo del este.

Esto es el haiku de entonces)。


鳥騒ぐ

静寂(しじま)破りて

朝焼けん

(Tori sawagu

Shijima yaburite

Asa yaken)


Preludio de las plumas

Romperá el silencio

El resplandor de la mañana

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写真(la foto)は、今日の俳句の風景そのもの。

背後からオレンジ色の夜明けが私の影を巡礼路いっぱいに映し出す(El paisaje del haiku de hoy. El amanecer detrás de mí refleja mi sombra por todo el Camino)。

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