日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年8月15、16日) : 終戦の日に日本社会の「仕組み」を想う

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バルセロナから(2018年8月15、16日) : 終戦の日に日本社会の「仕組み」を想う


天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず、とは福沢諭吉の有名な言葉である。


なるほど、明治維新以来、日本は「平等」な国を目指して来たように見える。

だが、福沢の言う「人」に女性は含まれているのだろうか。


福沢の言葉はアメリカ独立宣言の "All men are created equal" (全ての人は生まれながらにして平等である) から得たものとも言われる。


独立宣言が書かれた18世紀後半の"men"は「成年男子で資産を持つヨーロッパ系の白人」を意味したらしい。女性は含まれなかった。


そんなことを思い起こさせるような入試不正が21世紀の日本で発覚した。


東京医科大学が2018年2月に実施した医学部医学科の一般入試で、受験者側に説明のないまま女子受験者の点数を一律に減点し、合格者数を調整していた。


日本の女性は今本当に岐路に立たされている。縦社会が最も露骨に現れる男女差別の現実に直面しているのだ。


世界経済フォーラムが発表した最新の報告「世界男女格差ランキング2017」を見ると、

日本は144カ国中114位で主要先進国では最悪の位置である。


国際的な視点から観ると、日本社会が近代国家としてまだまだ成熟していない証左とも言える。


国際機関のランキングデータは欧米中心の価値観が基になっているから気にしなくてもいい、という声もあるが、ならば、日本は国際社会に自らの価値観を堂々と主張すればいい。言い訳は見苦しい。日本は独りで生きているのではなく国際社会の中で歩んでいるのである。


日本の低いランキングにそれでも納得できない人もいるだろう。

日本社会では飲食店での女性のお得感をくすぐるサービスなどがいかにも女性に優しい社会をアピールしているが、じつはこれは男女格差問題の本質「女性の自立」とは真逆の現象である。


日本の女性は今こそ日本の悪しき「仕組み」に否をはっきりと言うべきだろう。


終戦の日に、日本社会の「仕組み」に想いを巡らせてみた。


写真はサンティアゴ巡礼(Camino de Santiago)でピレネー山脈のフランス側から西班牙サンティアゴ・デ・コンポステーラまで完歩した悦び。男も女も肌の色も関係ない世界である。

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