バルセロナから(2017年12月14日) : 最初のメキシコはクリスマスムード満点だった
バルセロナから(2017年12月14日) : 最初のメキシコはクリスマスムード満点だった
9ヶ月のマドリードでのスペイン語修行と周辺への小旅行を終えた私はその年1988年の12月にメキシコシティへ飛んだ。
探していた安部公房のスペイン語訳本がメキシコ国立自治大学にある、と分かり、ええい、行ってみるか、ということになった。
その大学付属の図書館の有名な壁画にも興味があったし、キャンパスを含む大学そのものが世界遺産に登録されているのも私の好奇心をくすぐった。
思い立ってすぐマドリードからニューヨークを経由してメキシコシティへ飛んだ。世界最大の人口を抱える大都市はまさにクリスマスムード最高潮だった。
夜のソカロ広場で撮った当時の写真には、クリスマスのイルミネーションの中に、ああ、19「88」年の数字が読み取れる。あの時の自分の胸の高鳴りを思い出した。