バルセロナから(2017年11月28日) : 初冬の西陽へ向かいながら故ネット知人と の繋がりを想う
バルセロナから(2017年11月28日) : 初冬の西陽へ向かいながら故ネット知人と の繋がりを想う
長年放っておいたフェィスブックの繋がりを見直そうと思った。繋がりの中にはすでに故人となった人もいるし。
だが、ふと考えた。本人はいなくなっても、その家族が故人との繋がりを引き継いでいるかも知れない。ネットで知り合った縁でわざわざ日本からバルセロナまで私を訪ねて来た人も何人かいる。そうした人たちとはネットで知り合ったとは言っても、直接知り合った古い知人よりも生涯の繋がりを感じる場合もある。
そんなことを考えているうち、たとえ故人となろうとも、こちらからネットの繋がりを切ることなど出来るはずがない、と気づく。
その気付きを反芻(はんすう)しながら、帰路につく。ここ欧州の西端のイベリア半島で、ゆっくりと降りていく初冬の西陽へ向かって歩く。
私の前では、幼い子供たちと老犬を連れた家族が白い息を吐き長い影を引いている。眩しく差してくる西陽へ向かって溶けて行く。