日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2017年11月5日) : 日本のマスメディアの暴走を止めるのは誰なのだろうと想いながらコロンブス像を仰ぎ見る

バルセロナから(2017年11月5日) : 日本のマスメディアの暴走を止めるのは誰なのだろうと想いながらコロンブス像を仰ぎ見る



かつて日本の高校生たちにイジメについて話した際「イジメ問題を解くカギは実は虐める側や虐められる側というよりも、それを見ている人たちにある」と言ったことがある。


 何故このことを思い出したかというと、ついこの間まで日本のマスメディアを賑わせていた衆院総選挙を振り返ったTV番組をたまたま見たからである。



かの女性都知事がマスメディアの餌食となって政界のジャンヌ・ダルクと持ち上げられた後、マスコミ総掛かりで火炙りにされた「魔女狩り」。
あれこそ将来ある子供たちには見せたくない見苦しい大人のイジメであったのではないか、と。


だが、総選挙を振り返ったその番組では最後までマスメディアとしての反省の言葉は聞かれなかった。
 
先に紹介した高校生を前にした私の話からすれば、イジメを目撃した私を含む一般市民、つまり虐める側でも虐められる側でもない「イジメを見ている人」が問題解決のカギを握っていることになる。


マスメディアの暴走を止め質(ただ)す責任が目撃者の一人である私にも存するのではないか。日本ではマスコミをチェックするのは誰なのだろう。


そんなことを想いながら、今日のバルセロナ散策はランブラス通りの東端に屹立するコロンブス塔の土台で一休み。塔の頂きではコロンブスの像が「あれを見ろ」と新大陸の方角を指差しているはず。顔を上げて塔の頂上を仰ぎ見る。

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