日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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俳句・サンティアゴ巡礼「銀の道」及び「フランス人の道」(Los Haikus del Camino de Santiago de la Plata y Francés)2019: 巡礼8日目(el 8º. día) 「胃が小さくなる巡礼」(El estómago se hace más pequeño durante la peregrinación)

#サンティアゴ巡礼(Camino de Santiago) #俳句(Haiku) #スペインのおじや(Arroz caldoso)


俳句・サンティアゴ巡礼「銀の道」及び「フランス人の道」(Los Haikus del Camino de Santiago de la Plata y Francés)2019: 巡礼8日目(el 8º. día) 「胃が小さくなる巡礼」(El estómago se hace más pequeño durante la peregrinación)


El 4 de agosto

巡礼8日目(el 8º. día)は

ZAFRA – VILLAFRANCA DE LOS BARROS (19,2 KM)。


サンティアゴ巡礼は今回で5度目になるが、巡礼の旅から帰って来ると、バルセロナの知人たちは私の姿を見ていつも驚く。骨川筋右衛門になっているからである。たいてい10 kg 前後は痩せて帰って来る。


とりわけ今回は酷暑の巡礼路だから、出発段階から、気をつけなくては、と思っていた。短期間で10 kg以上の減量は危険だろう。その心配を早くもしなければならなくなった。セビージャ出発から1週間経ったところだが、鏡を見ると、ゲッソリと痩せさらばえた顔が映っていた

(Perdí mucho peso en una semana de peregrinación)。


しかも日焼けし放題の真っ黒け。目鼻も顔の輪郭も分からないくらいの何か黒い物体がそこにあった。


こういうときは胃も疲労困憊で食欲も減退する。レストランに入ると私は特別メニューを店のマスターに注文する。


夏のアンダルシアで熱いスープ。それが無いときはガスパチョ。そして数切れのパン。とにかく食べなくては、という意識を持って旅を続ける。


酷暑のアンダルシアでの巡礼は、胃が小さくなる巡礼なのである(el estómago se hace más pequeño durante la peregrinación)。


アンダルシア州から北へ、エストレマドーラ州に入っても暑さは容赦なく巡礼者を痛めつける。私の抱えていた 2 リットルの水も底を突き、赤土の道も無残にひび割れていた。その一句(El calor aflige sin piedad a los peregrinos incluso cuando entran a Extremadura, al norte de Andalucía. Los dos litros de agua que llevaba se agotaron, y el camino de tierra roja estaba agrietado. Un haiku de ese momento.


征く炎暑

水涸れ地割れ

胃も縮まん

(Yuku ensho

Mizu kare chi ware

I mo chijiman)


Viajar en el calor abrasador

Agota el agua y agrieta el suelo

Incluso encoge el estómago


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写真(la foto)は、スペインの「海鮮おじや」(Arroz caldoso de marisco de España)。巡礼中、胃を労りたいときや米が恋しくなったときに、これを出されると、店主の心遣いが身に染みる。胃に優しい一皿である(Un plato que es amable con el estómago)。

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