日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2017年11月15日) : スペイン北部の避暑地サンタンデールでの夢のような語学修行を想い起こす

バルセロナから(2017年11月15日) : スペイン北部の避暑地サンタンデールでの夢のような語学修行を想い起こす



 マドリードで最初のスペイン3ヶ月を過ごした後、7月からは40度を超える猛暑のマドリードを脱出した。スペイン北部の海岸沿いにあるサンタンデールの大学寮に入り夏期スペイン語講座に通うことにした。


サンタンデールはヨーロッパでは避暑地として知られ、この大学の夏期講習座にはスペイン内外から優秀な教授が避暑を兼ねてやって来るらしい。この夏の特別講演には後にノーベル文学賞を受けたペルーの作家バルガス・リョサ氏も来ていた。


もちろん私はスペイン語習得を目的としてサンタンデールに来たのだが、何せ素晴らしい海辺が目の前に広がっているので9月までの3ヶ月間、ウィンドサーフィンを習ったりスペイン舞踊の講座を受けたりしてヨーロッパ有数の避暑地を楽しんだ。


この大学で世界各国からやって来た人々と知己を得たが、印象的だったのが当時アメリカから武力攻撃されていたイラクの紳士だった。彼は国では大学教授だったが、ひとり混乱の母国を抜け出した後スペイン最北部のサンタンデールに辿り着き、遠く母国への複雑な想いを吐露していた。


 私はサンタンデールでの夢のような一夏の経験が忘れられず、この7年後と14年後にもこの大学の夏期講座を受けたのだった。

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