バルセロナから(2017年9月10日): ススル文化とススラナイ文化(2)「鼻水」の巻

以前、ラーメンなどをススル文化とその音を苦手とするススラナイ文化について述べたが、今回は人前で「鼻水」をススルか鼻をかむか、の文化の違いに触れたい。

 席を外せない会議などで鼻水が出そうになったら日本人はたいていまずススルがスペイン人は迷わずすぐに鼻をかむ。鼻をかむのでも日本人ならひっそりと音を立てないようにかむのだが、スペイン人は堂々と素晴らしい？音を立てて鼻をかむ。

しかも何度も使ったようなよれよれのハンカチかティッシュを使うスペイン人も少なくない。スペインのポケットティッシュはそれに耐えられるように厚く出来ている。他の欧米人も鼻を「ススラナイ文化」を持っている印象がある。

バルセロナは数日前から急に涼しい秋風が吹いてきて、散歩しながらグスグスする鼻に、いつの間にか上のようなことを考えていた。

さて、今日の散歩もほぼ終わりに近づいたころ大通り脇の坂道をゆっくりと下っているときに擦れ違った若いスペイン人に撮らせてもらったのが、この「新しいカブト虫」が書かれたシャツである。日本語はカッコイイらしい。