日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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再びの欧州ひとり旅(23、24日目。2017年7月23、24日) : イタリアに戻りフィレンツェからトンガリ帽子を被せたキノコのような家屋群のアルベロベッロに足を踏み入れる

再びの欧州ひとり旅(23、24日目。2017年7月23、24日) : イタリアに戻りフィレンツェからトンガリ帽子を被せたキノコのような家屋群のアルベロベッロに足を踏み入れる



かつてイタリアを巡ったときピサの斜塔やシチリア島、そしてちょうど長靴の底の辺りまで足を延ばしたことがある。


 今回は長靴のヒールに当たるイタリア南部の最東端部に位置するアルベロベッロ(Alberobello)に私の足を踏み入れる。「トゥルッリ」と呼ばれる伝統的な家屋群が密集していて御伽(おとぎ)の国に迷い込んだような錯覚に襲われる。この形の家は約1500軒あるという。
白壁に円錐形の石積み屋根を載せたのこの家屋。このトンガリ帽子を被せたキノコのような家が立ち並ぶ光景は世界遺産で日本にも知られている。因みに、日本のトンガリ屋根、合掌造りの風景で世界遺産となった白川郷と姉妹町村の関係を結んでいると言うが、なるほどとうなずける。日本語での案内がけっこうあって、日本人がお得意様のようだ。歴史を感じさせる渋さや侘しさが無いのは、観光客向けにきれいに可愛らしくお色直ししたせいだろうか。


アルベロベッロを辞する前に、内装がこの村らしいレストランで、テンプラ、を出していると言うので入ってみた。その、テンプラ、を注文すると、どこにもテンプラの勇姿が見当たらない。モチのような歯ごたえを感じさせる野菜(これが何であるのか皆さんには分かるのかも知れない。食べ物の固有名詞を覚える気のない私にはほとほと呆れてしまうが)の煮込んだ物にトマト味のソースを掛け、その上にチーズを振り掛けた一品である。それでも、なるほど(何がナルホドなのか!)とか言いながら全て平らげ地元のビールで胃袋に収めると、ご機嫌伺いに来たウエイターに、私は、やおら、これはテンプラではないよ、とお知らせしてニッコリと微笑んだ。するとウエイターもグラッチェ、と微笑んだ。


さて、このあとは、同じ長靴のヒールを形づくる港町バリでバスを乗り継ぎ、ナポリへ向かう。

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