日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2017年10月21日) : コロンブスの塔を見上げながら「良い日本語テキスト」との出逢いを想う

バルセロナから(2017年10月21日) : コロンブスの塔を見上げながら「良い日本語テキスト」との出逢いを想う



 これはなかなか良い、と思える日本語問題集に出逢えたかな…授業を終え、ランブラス通りの港寄りの端に聳えるコロンブスの塔を見上げながら、そう考えていた。



2級のクラスで使っているテキストだが、使うにつれて楽しくなって来た。日本語テキストには良いものがない、というのが長年現場で教えてきた私の印象であるが、珍しく気に入ったのだ。


海外に居ると日本語の活字に飢えてくる。日本から持って来た本は繰り返し読んでいるが流石に新鮮度が薄れてくる。


この問題集は日本語2級向けに様々な分野の本から抜粋した文章を読解の問題文として載せているが、比較的良い文章が選ばれている。
 日本語の問題集と言っても2級ともなると日本の大学入試問題に使われるような名文も入っている。


評論家の紀田順一郎や映画監督の山田洋次らの文章も楽しめるが、意外にも普段読まない科学的な評論文の抜粋にも日本語文の魅力をたっぷり堪能している自分に気付く。


教える側だけでなくクラスの学生たちも、難しいけど面白い、と授業を楽しみにしているのが何よりも良い。

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