日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年10月16、17日) : 「開く・開ける」「焼く・焼ける」はなぜ自動詞・他動詞が逆なのか

#スペイン #バルセロナ #日本語 #自動詞・他動詞 #幽霊


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バルセロナから(2018年10月16、17日) : 「開く・開ける」「焼く・焼ける」はなぜ自動詞・他動詞が逆なのか


日本語の自動詞と他動詞を見分けるには幾つかの方法が考えられるのだが、動詞の形から見分けることは可能なのだろうか。


形の上から動詞の自他を分類してみると、面白い現象に興味を惹かれる。 「開(あ)く」「焼く」を「自動詞・他動詞」の順にそれぞれ示すと 「開(あ)く・開(あ)ける」「焼ける・焼く」


となる。


ここで、この二つの動詞の語尾だけ示すとそれぞれ 「-く・-ける」「-ける・-く」


となる。


つまり、自動詞・他動詞が対になっている有対(ゆうつい)動詞の例として「開く・開ける」= 「自動詞・他動詞」の順(「ドアが開く」「ドアを開ける」)であるのに対して、「焼く・焼ける」= 「他動詞・自動詞」の順 (「魚を焼く」「魚が焼ける」)となるのである。


もうお分かりのように、「開く」と「焼く」は見かけ上の形が「自他逆」になっているのである。 この現象にはどんな意味が隠されているのだろうか。次回はその「意味」を探ってみたい。


写真は、バルセロナの祭りで見つけた「日本の幽霊」(fantasma japonesa)?! 私も型紙に顔を入れて、おどけてみた。でも日本の伝統的な幽霊は脚が無いはず。異国では脚も出るのか。

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