日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年8月29、30日) : 日本語放棄への驚くべき提案

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バルセロナから(2018年8月29、30日) : 日本語放棄への驚くべき提案


明治維新の直後、森有礼が提案した「国語英語化論」と第二次世界大戦の直後、志賀直哉が提案した「国語フランス語化論」。 両論とも、一つの国家がそのアイデンティティとも言うべき歴史的遺産の自国の言語を廃止して外国語に置き換えようという驚くべき提案であった。


世界の言語の歴史を観ても、一つの国家が自発的に自らの言語を放棄した例は、皆無に等しいことからしても、驚くべき提案であることは確かである。日本語を放棄し、そして、国民は外国語を母語にすべきだという主張である。 冷静に考えれば、この二つの提案は日本開国以来の西洋文化・文明への日本人の劣等感を背景に産まれたものであることは容易に想像できる。


しかし、それに加えて、日本語という母語に対する日本人の姿勢・捉え方に何か特殊なものがあるのではないか、と思えて仕方がない。


つまり「日本人の日本語観」、それを検証してみたいと思う。そのことがこれからの日本語を私たち日本人自身がどうするか、という日本語の未来の運命をも考えさせるからである。


写真は、お気に入りの散歩道となったグエル公園(Park Güell )内の東屋の前でパチリ。ダリもタルト菓子のようだと評した。


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