日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年8月25、26日) : スペイン、カタルーニャにて母語「日本語」を想う

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バルセロナから(2018年8月25、26日) : スペイン、カタルーニャにて母語「日本語」を想う


日本国内では国語教師として日本の教育界に関わって来た私だが、同様に海外、具体的にはメキシコとスペインでは日本語教師として「日本語」という言語を生業として来た。


海外に出ると、当然、日本語以外の言語にも深い関心を抱かざるを得ない。


私が日本語教育の大半の年月を費やして来たスペインでは、スペイン語に加え、バスク語、カタルーニャ語、ガリシア語(すべて方言ではなく一言語)がそれぞれの地域の公用語である。


それぞれの言語に対する地域の人々の「想い」には相当なものがある。


現在私の居るバルセロナ市はカタルーニャ州の州都である。カタルーニャ人にとっては、カタルーニャ語が自分達の思考様式・文化の源であるという意識が非常に強い。


カタルーニャでは、年々「言語正常化運動」(すなわち、カタルーニャ語の回復運動)の成果が出てきて、フランコ独裁時代に禁止されて絶滅の危機さえ抱かれても不思議はない言語を、見事に復活させたと言っていいだろう。


翻(ひるがえ)って、我が母語、日本語の置かれている状況はどうであろうか……このことに想いが至るのである。


気がつけば、陽の傾き加減に秋の気配もそっと忍び寄る午後のサグラダ・ファミリア(Sagrada Família)前の散歩道。天使像たちが演奏する「生誕のファサード」を背に、ひと休み。

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