日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年7月30、31日) : ノーベル文学賞候補常連だった安部公房を想う

バルセロナから(2018年7月30、31日) : ノーベル文学賞候補常連だった安部公房を想う


松本清張原作の映画『砂の器』を動画サイトで堪能したのに気を良くして"砂"つながりで映画『砂の女』を見つけた。


生前は三島由紀夫と共にノーベル文学賞候補の常連だった安部公房の代表作を映画化したものである。


多感な時期に只ならぬ影響を受けた者としては、この世界的作家に久し振りに逢えたのは胸高鳴る出来事になった。


この映画は初めてではないが、遠い記憶を呼び起こしても遥かな印象しかなかった。じっくり観たがさすが勅使河原宏監督作品だけあって芸術性が際立っていた。


岡田英次と岸田今日子が主演だが、その絡みの激しさからか、幾つかあった中で或るビデオはR指定になっていたのはちょっと意外だった。


ついでに安部公房の対談ビデオを見つけたのも嬉しかった。戯曲家でもあり演出家でもあった彼の上演を見たあとにサインをもらった若き日の自分に戻ったようなトキメキの時間を愉しんだ。


写真は、この夏に四国徳島を訪れた際に観賞した人形浄瑠璃での一枚。私のほうが置かれた人形のように目を閉じている。

この観劇は旅の悦びとなった。

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