日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年8月17、18日) : アジア人としての日本人

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バルセロナから(2018年8月17、18日) : アジア人としての日本人


サグラダ・ファミリアの前で写真を撮ってもらおうと、近くにやって来た青年に頼んだ。


青年は快く引き受けてくれたが、その友人らしき若者が痰を切るような音を出しながら青年に意味深な笑みを向けた。


この世界遺産を背に1枚撮ってもらった後、渡したスマホを受け取りに彼らに近づいて礼を言った。


そして、私は日本人だが君たちは何処から来たのか、と訊いた。


イタリアからだと言う。私もイタリアへは何度か行ったと、笑顔で握手した。そして、ガ~と喉を鳴らして、あの若者の顔を見た。彼は見る見る顔を赤らめて笑みを強張らせた。


「これは人や国に向ければ侮蔑の音だ。国際的にはタブー、恥ずかしい行為だよ」

と彼らの肩に手を置いた。


若者は青年と顔を見合わせ 、ハッと何かに気付いたように背筋を伸ばした。

私は静かに笑みを投げ掛け、彼らの肩をポンと叩いてから、もう一度礼を言って別れた。


アジア人は欧米では差別や侮蔑の対象であることは欧米に居を定めなければ実感しにくい。そして日本人がアジア人である事実も。


アップした写真は、バルセロナの言語文化交換の集まりでの和気藹々ショット。日本、延いてはアジアへの見方が改善する小さな1歩がここから始まればいい、と思う。

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