日本語教育・日本語そして日本についても考えてみたい(その2)

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バルセロナから(2018年8月13、14日) : ヤクザと日本社会

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バルセロナから(2018年8月13、14日) : ヤクザと日本社会


「義理と人情」と言えば、高倉健の唄う「唐獅子牡丹」がある。


♪ 義理と人情を 秤にかけりゃ 義理が重たい男の世界 ♪


この場合の「男の世界」は高倉健が演じたヤクザに直結している。


「ヤクザ」には漢字が無いのか、と外国人に訊かれることがある。ヤクザは「八九三(893)」から来ていると言われる。


日本の高度成長期、一時代を築いたヤクザ映画は今日の日本社会をつくった世代に大きな影響を与えたらしい。


反社会的存在であるヤクザの世界を描いた映画を観る言い訳としては、任侠の精神があるだろう。


任侠と言っても、これは自己を誤魔化す隠れ蓑に過ぎなく、ヤクザは弱い者虐めをする小心者の集まり、には違いない。


「ヤクザ」の語源を辿ってみると、めくりカルタの一種である「三枚」というカブ賭博に由来する。


「三枚」は、手札3枚の合計が10又は20になると無得点になる。

その意味が転じて、役に立たないものや価値のないものを意味するようになり、遊び人や博徒など、まともでない者を「ヤクザ」と呼ぶようになったのである。


言うまでもないが、決してカッコ良いものではない。


昨今のアマスポーツ界、教育界のパワハラや異状な忖度など日本社会を巣食う陋習(ろうしゅう)を考えるとき、この「ヤクザ」という存在が頭に浮かぶ。


今日は地域の祭りが始まったPaseo de Graciaを散歩。相変わらず麗しい白い貴婦人、Casa Milà に魅入られる。

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